不安要素は「交通の便」だが...
銀座へは直線距離で約2.5キロ、東京駅までは約3.3キロという立地にある。さらに、価格はまだ公表されていないが、5000万円台から設定されているとみられている。全戸の専有面積が85平方メートル以上で、過去10年の都心6区(中央区や港区など)の分譲マンションの平均より20平方メートル以上も広いとされ、割安感は小さくない。
ただ、問題もある。「最大の不安は交通の便だろう」(不動産関係者)との見方は強い。最も近い鉄道の駅は都営大江戸線の「勝ちどき駅」だが、徒歩で約20分かかる。往復で40分となれば、通勤、通学には厳しく、高齢者からも敬遠されかねない。
交通の利便性確保のために導入が予定されているのがバス高速輸送システム(BRT)だ。晴海フラッグと新橋などを結ぶ予定だが、バスは鉄道に比べて輸送できる量は限られる。また、都心を走るため交通渋滞の影響がどれだけあるかも見通せない。