「いなりの皮をこれまでより厚くしております」
編集部で実際に東京・千代田区内のセブン-イレブンで「やわらかジューシーいなり2個入り」を購入した。確かに見た目はコンビニで見るいなり寿司に比べて若干大きいようだ。そして味の方だが、1個あたりが大き目ということで、口に入れた時のボリューム感は確かに充実している。噛んだ時にふくよかな皮の厚みを感じ、あふれる汁気・出汁の風味も充実感がある。
3個から2個に減ったことによる「重さ」の変化だが、従来品の「いなり寿司3個入り」は切り替わりに伴って取り扱いを終了したということだったので、他のコンビニチェーンのいなり寿司3個入り(200円)の商品と疑似的に比較してみた。すると、他チェーンのものはそれぞれ53グラム、53グラム、54グラムという構成だったのに対し、セブンの新商品は62グラムと67グラム。確かに1個あたり2割ほど重い。単純に足し算した総重量ではセブンが129グラム、他チェーンが160グラムで、個数のとおりに「3分の2」になったわけではなかった。
ツイッターやネット掲示板では上記のように「個数」に目が行きがちだが、実際に食べたというユーザーからは、
「クオリティ上げて容量減らしましたってことちゃうの? 何でこんな怒っとるんや?」
「さっきやわらかジューシーいなりを買ってたけど 以前のいなりより米のクオリティもあがってたしお揚げの厚さや美味しさもアップしていた これで186円(編注:税抜)ならかなりの満足度がある」
「実際味は上がってるぞ 栄養的にいなり3個はカロリーも炭水化物も多すぎるなと思ってたから丁度ええ」
などと歓迎する向きもある。
なお、いなり寿司の食べ歩き歴18年、食べてきた総数2万個以上という坂梨カズさんが3月5日放送の「高橋みなみの『これから、何する?』」(TOKYO FM)出演時に語ったところでは、いなり寿司の平均サイズは「45グラム」。数はともかく、よりボリューミーないなりを食べたいという人には、「やわらかジューシーいなり」が丁度いいかもしれない。