友達の結婚式に、自分だけ呼ばれてない... 「めちゃ辛い」漫画が2万8000人の共感を集めた理由

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   社会人になってからある日、SNSを見ていたら、大学時代に仲の良い友達が結婚したことを偶然見つけ、結婚式に呼ばれていないことを知る―。こんな話を題材にした(漫画)が2019年5月15日にツイッター上で投稿され、話題になっている。

   描いたのは、橋本ゆの(@riko3_)さん。投稿は17日夕時点で1万700以上リツイートされている。いいねも2万8000件を超えており、これだけの人から共感を寄せたとも言える。

  • 橋本ゆの(@riko3_)さんの漫画(1)
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  • 橋本ゆの(@riko3_)さんの漫画(2)
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  • 橋本ゆの(@riko3_)さんの漫画(3)
    橋本ゆの(@riko3_)さんの漫画(3)
  • 橋本ゆの(@riko3_)さんの漫画(4)
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  • 拡散されたツイート
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SNSを見て、偶然結婚したことを知る。

   物語の主人公は、社会人2年目。漫画は、「周りの人たちの結婚報告が多くなってきた」との書き出しで始める。

   ある日、主人公は大学時代に仲のよかった友達が結婚したことについてSNSを見て偶然知ることに。本人は「あれ...?私だけ呼ばれてない...?」と現実を知り、「学生時代かなり仲良かったはずなのに...」と動揺を隠せない。投稿された写真で、別の友だちが出席しているのは確認し、「これは自分だけ誘われてないパターンでは?」と焦る主人公。ショックを隠し切れず、「私なんてどうせ...」と自己嫌悪に陥る。

   落ち込む主人公は、さらに追い詰められる。地元メンバーのうち1人から「来週の先輩の結婚式どうやって行く?」という連絡が来て、初めて事情を知ることに。ほかの人は「電車かなー」「電車で行く」と返事をする中、「私だけ呼ばれていないことがうっかり発覚してるじゃん...」とため息をつく。しまいにはふさぎ込んでいき、「やばいめちゃ辛い...」「他人の結婚式で自分の人望のなさが浮き彫りになるなんて...」と布団にくるまる。

   ネット上では漫画の内容をめぐって、さまざまな声が寄せられ、

「『友達』から『知人』へと変わる瞬間ですよね。わかります。ええ」
「自分は親戚の結婚式ししか行ったことがないので似た気分になることが多いです」
「友達の少ない私には、今後ありそうな話だ」

など共感を示すリプライが相次ぐ一方、

「むしろ祝儀出さなくて良いと思うとラク」
「僕はこんな思いをするのもさせるのも嫌だったから、披露宴というかパーティにして安めの会費制にして、断られてもいいから会いたいと思う人全員に声がけした」
「何十年も前の事で当時は堪えましたが、今思えばもう要らない人間関係だったのだと思います」

と、さまざまな意見も見受けられた。

「疎外感の混じった20代特有の複雑な感情」描いたと作者

   J-CASTニュース編集部では17日、作者の橋本ゆのさんに漫画を描いた理由などを聞いた。

   「橋本ゆの」はペンネームで、自身は20代の男性。「現代を生きる"OLの日々"」というテーマで、趣味で絵を描いているという。橋本さんは「おめでたいニュースを素直に祝いたいという気持ちと自分が呼ばれなかった疎外感の混じった20代特有の複雑な感情を描いてみたいと思い、漫画という形にしました」と明かす。「このような反響があるとは思っていなかったので驚きです。自己の体験と重ね共感していただいた方の多さに驚いております」。

   20代後半の記者も、主人公を自分の境遇と置き換えて漫画を読み進めていた。SNSで「友人」の結婚を知る機会は、片手だけでは数えきれないほど。

   忘れられないのは2年前。大学時代に仲良くさせてもらった「友人」の結婚式の写真がSNSに上がり、自分が呼ばれていないことを知った。根の性格が悪いのか、本人に「結婚式に呼べよ(笑)」と嫌味を込めて連絡したが、「友達が多すぎるのが俺の悩みかな」と心をえぐられるような返事をもらって後悔。上の書き込みではないが、仲が良かったと思っていた人物は「友人」ではなく、「知人」だったのだと悟った。

   SNSは、周囲の状況を離れていても知らせてくれる便利さをもたらしたが、「知らなければよかった」ことを「知らせてしまう」面もある。知人の近況が可視化されやすい時代だからこそ、漫画は大勢の人に刺さったのかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)

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