「疎外感の混じった20代特有の複雑な感情」描いたと作者
J-CASTニュース編集部では17日、作者の橋本ゆのさんに漫画を描いた理由などを聞いた。
「橋本ゆの」はペンネームで、自身は20代の男性。「現代を生きる"OLの日々"」というテーマで、趣味で絵を描いているという。橋本さんは「おめでたいニュースを素直に祝いたいという気持ちと自分が呼ばれなかった疎外感の混じった20代特有の複雑な感情を描いてみたいと思い、漫画という形にしました」と明かす。「このような反響があるとは思っていなかったので驚きです。自己の体験と重ね共感していただいた方の多さに驚いております」。
20代後半の記者も、主人公を自分の境遇と置き換えて漫画を読み進めていた。SNSで「友人」の結婚を知る機会は、片手だけでは数えきれないほど。
忘れられないのは2年前。大学時代に仲良くさせてもらった「友人」の結婚式の写真がSNSに上がり、自分が呼ばれていないことを知った。根の性格が悪いのか、本人に「結婚式に呼べよ(笑)」と嫌味を込めて連絡したが、「友達が多すぎるのが俺の悩みかな」と心をえぐられるような返事をもらって後悔。上の書き込みではないが、仲が良かったと思っていた人物は「友人」ではなく、「知人」だったのだと悟った。
SNSは、周囲の状況を離れていても知らせてくれる便利さをもたらしたが、「知らなければよかった」ことを「知らせてしまう」面もある。知人の近況が可視化されやすい時代だからこそ、漫画は大勢の人に刺さったのかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 田中美知生)