2019年5月16日、ネルケプランニング制作のリーディングステージ(朗読劇)「百合と薔薇」の上演が発表された。
数多くのドラマ・舞台を手掛けてきた堤幸彦さんの演出、「体内活劇『はたらく細胞』」などの脚本を担当してきた川尻恵太さんの脚本で、同性同士の誰しもが共感し、応援したくなるピュアな恋を描くというコンセプトの舞台だが、多彩な経歴の出演者、同性愛を真正面から描く内容と、異例尽くしの舞台で反響が広がった。
人気声優に坂道系、経験豊富な舞台俳優も...
「百合と薔薇」は前半(6月5日~6月10日)に女性キャストのみの「百合」公演、後半(6月11日~6月16日)に男性キャストのみの「薔薇」公演を、品川プリンスホテル クラブeXにて上演する。百合と薔薇、いずれも同性愛を意味するワードで、同性同士の恋心を描く内容となっている。さらに、出演者は毎公演4人、固定キャストの野口かおるさん・なだぎ武さんの他は日替わりで、キャストが入れ替わる。
計16公演ながら総勢38名による公演だが、アイドル・2.5次元・声優・宝塚など、個性的なジャンルで活躍する俳優を集めた顔ぶれだ。
「薔薇」公演にはテレビでも活躍する本郷奏多さん・三浦涼介さんに、2.5次元舞台からは舞台「幽☆遊☆白書」で主演を務める崎山つばささんや、舞台「刀剣乱舞」「あんさんぶるスターズ」などへの出演歴が豊富な前山剛久さん。人気声優の梶裕貴さん・西山宏太朗さんらが出演。
「百合」公演では、声優界からは三森すずこさん・豊崎愛生さん・寿美奈子さんらが名を連ね、また元宝塚男役の汐月しゅうさんをはじめ、2.5次元舞台で経験豊富な女優も参加する。
さらに乃木坂46(伊藤純奈さん・伊藤理々杏さん)、欅坂46(菅井友香さん・守屋茜さん)、日向坂46(松田好花さん・佐々木美玲さん)と坂道系グループのいずれからもメンバーが出演、加えて男装アイドル「風男塾」メンバーの星波(せな)さんも出演するなど、多彩なバッググラウンドを持ったキャストに、それぞれのファンの間でどよめきが広がった。
百合を思わせるキャスティングも
他方で、女性のみ・男性のみの公演と分け、明確に同性愛を意識させる公演タイトルであるのもファンの興味を引いた。
もともと百合やBL(ボーイズ・ラブ)と親和性の高いカルチャーで活躍している俳優が多く、ファンにもオタク層が多い。欅坂46からの出演者が、たびたび2人でグラビアや雑誌企画に出演し、「ゆっかねん」コンビの愛称で人気の菅井さんと守屋さんだったのも思わせぶりである。
異例ずくめの「百合と薔薇」公演の発表に、
「すごいメンツ」
「めっちゃキャスト神ってる」
「人気アイドルに有名女性声優から2.5次元俳優まで出るの?客席がオタクの物産展じゃん」
など、各ジャンルのファンから驚きの声が噴出した。しかも出演者は日替わりとのことで、チケットのプラチナ化も予想される。