松坂、ゴルフ処分で蒸し返される「前科」 ファンの信頼は取り戻せるのか

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   右肩痛でリハビリ中の中日・松坂大輔投手(38)が、チームの規律に違反してペナルティーを課せられていたことが判明した。2019年5月16日にスポーツ各紙が報道したもので、松坂は今月の練習日に千葉県内でゴルフをしていた様子を写真週刊誌にキャッチされていた。スポーツ紙の報道によると、すでに松坂は球団に謝罪し、球団は何らかのペナルティーを与えたという。

   日米通算170勝を記録し、レジェンドの域にかかる右腕の「愚行」にネット上のファンは大荒れ状態となった。松坂は今年2月のキャンプ中にファンと接触した際に右肩を痛め、戦列を離れていた。5月に入ってようやく捕手を座らせての投球を再開し、6月中の1軍復帰が期待されていた矢先の「愚行」。チームが5位(5月16日現在)に低迷している状況で松坂の復帰を待ちわびていたファンの気持ちを裏切るような行為に批判が殺到している。

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19年前の事件と重ねるファンも

   期待していた反動からか、ネット上では松坂に対して過激な意見も見られる。練習をさぼってゴルフに興じていたことについては「残念」という意見が多く見られる一方で、「クビでよい」、「ユニフォームを脱いでほしい」などの声も。ネット上のファンの声の中には、そもそもの右肩痛を疑うようなさえ寄せられるなど、大きな波紋を広げている。

   また、怒りが収まらず過去の「事件」に言及するファンも。松坂にとって蒸し返されたくはなかろう西武時代の「身代わり出頭」事件だ。プロ2年目の2000年9月、松坂は球団名義の乗用車で駐車違反を犯した。この1カ月ほど前にスピード違反で免許停止状態にあったため、無免許での駐車違反だった。若きスターの不祥事を隠蔽するため、当時の西武広報課長の黒岩彰氏が松坂の身代わりに出頭。この事実が、写真週刊誌の報道によって明らかになった。

   松坂は道路交通法違反(就社違反、無免許運転)で東京地検に書類送検され、黒岩氏は犯人隠避容疑で書類送検された。松坂は略式起訴により罰金19万5000円が課され、球団からは無期限の自宅謹慎処分が下された。松坂は「自分は知らなかった」と、黒岩氏の出頭について語ったが、スピードスケートの元スター選手でもある黒岩氏による身代わり出頭は世間を大いに騒がせ、平成の怪物ともてはやされた松坂に批判が集中した。

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