2019年5月8日、Cygamesで「ウマ娘 プリティダービー」のコンテンツプロデューサーを務めていた石原章弘氏が突然の退任を発表。サービス開始を待ち望んでいたファンを驚かせた。
「ウマ娘 プリティダービー」は競馬の歴史を彩った過去の名馬たちが擬人化され、レースやライブを行うコンテンツで、2016年にゲームアプリの開発が発表されて2018年にはアニメ化されて人気を博した。
アプリ発表直後から多くのメディアミックス展開がなされ、キャラクターソングやグッズの販売、ラジオ番組の配信やライブも開催されていたが、中核プロジェクトであるゲームアプリの開発は遅延を繰り返し、2018年3月にはようやく事前登録受付を開始したものの、1年以上経った2019年5月現在も未だにサービス開始には至っていない。
今年3月にはTwitterで「事前登録開始一周年記念」のハッシュタグが作られ、ファンから半ばあきらめの声が挙がる中での石原氏退任のニュースは、多くのファンを落胆させ不安を一層あおる結果となった。
発表から3年...直近のマチ★アソビにも参加なし
2016年3月にアプリ版が発表されて以来、「ウマ娘」はさまざまな形で展開されてきた。その大まかな流れを簡単にまとめてみようと思う。
2016年3月 「Animejapan2016」にてCygamesの新プロジェクトとして発表される。
2016年5月 徳島県で開催された「マチ★アソビ Vol.16」に参加。以後2018年10月のVol.21まで継続参加するが、2019年開催のVol.22には参加なし。
2016年11月 広報ラジオ番組「ぱかラジッ!~ウマ娘広報部~ウマ娘プロジェクト」の配信が開始。2019年4月26日の配信をもって充電期間に入る。
2017年3月 「Animejapan2017」にてゲームの第1弾となるトレーラームービーが公開される。
2017年7月 初の大規模イベント「Special Weekend!」が開催される。
2017年12月 2017年ファイナルイベント「有明記念」にてアニメは2018年4月に放送されると発表。
2018年3月 アプリ版の事前登録が開始される。
2018年4月 アニメ版の放送が開始。人気となる。
2018年7月 アプリ版の新トレーラームービーが公開される
2018年10月12日 公式サイトで公開されていた初期のウマ娘の内、ナリタブライアンが突如としてキングヘイローに差し替えられる。
2018年10月14日 2nd EVENT「Sound Fanfare!」が幕張メッセで開催され、好評の内に幕を閉じた。
2018年12月15日 アプリの配信延期と4コマ漫画「うまよん」のアニメ化が発表される。
2019年5月8日 公式サイトに石原氏の退任挨拶が掲載される。
2019年に入ってから「マチ★アソビ」への参加が無くなり、ラジオも充電期間に入るなど、あまり明るい話題が無い「ウマ娘」だが、「うまよん」のアニメ化などまだまだコンテンツとしての稼働は続いている。石原氏も退任の挨拶で「ウマ娘というコンテンツはまだまだ続きます」と語っていることからも、まだ希望は残されている。
「ウマ娘」というコンテンツがなぜこのような不可解な状況に陥っているのか詳細は不明だが、いつかすべての問題が解決され、再び「うまぴょい伝説」を何の不安もなく熱唱出来る日が来ることを祈るばかりだ。
(ライター 早川清一朗)