自分の「好きな相手」が他人にバレる 偽診断サービス「ラブメーター」が蔓延、若年層に「被害」相次ぐ

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「LoveMeterに騙された、ほんとに最悪」

   2019年5月前半からツイッターやLINE、インスタグラムのSNS上で「ラブメーター(Love Meter)」というサービスが拡散され自分の「好きな相手」がバレてしまうという被害が相次いでいる。

   被害報告に関してITジャーナリストの井上トシユキ氏は「罪に問うたり、学校で倫理的に良くないと喚起するのは難しい」と指摘する。

  • 被害が相次いでいる「ラブメーター」のサイト
    被害が相次いでいる「ラブメーター」のサイト
  • 被害が相次いでいる「ラブメーター」のサイト

「明日学校いけない」という声も

   このサービスは「本当の愛情の電卓」と称され「自分の名前」と「好きな相手の名前」を入力するフォームが用意されている。一見すると相性占いサイトのようだが、入力したのち「計算」ボタンを押すと、リンクを作成した人に登録内容がシェアされる。LINEなどで友人からリンクが送られ、そのままクリックして内容登録してしまった人もSNS上で散見された。

   騙す側(リンクを作成する人)と騙される側では何が起きているのか。まず騙す側はサイト上で自分の名前を登録する。そうするとリンクが生成される。リンク下部にはツイッターやラインのシェアボタンが用意されており簡単に誰かにリンクを送ることができる。

   一方、騙される側が送られてきたそのリンクを開くと「自分の名前」と「好きな相手の名前」を入力できる。そして「計算」ボタンを押すと、「あなたは○○(リンクを作成した人の名前)に騙されました」という文が。そして、入力された情報は、騙す側のページに一覧となって表示されてしまうのだ。なお、騙された側には「あなたの友人をいたずらするために今登録してください」と次は自分が誰かにリンクをシェアすることが促される。

   ネット上ではこのサービスの仕組みを理解せずに登録してしまう人が相次ぎ、「明日学校いけない」「中高生にとっては今後の学校生活にも関わってくる」などと言った声があがっている。

うかつに利用しない方がいいと伝えていくしか...

   ITジャーナリストの井上トシユキ氏は14日、J-CASTニュースの取材に「うかつに利用しない方がいいと伝えていくしかない」と答えた。

   また「今SNSだとラインにあるようなグループチャットを作っている人も多い。グループの中にあげてしまうこともでてくるので、そうすると見た目の拡散スピードがすごく早く見えてしまうこともある」と指摘した。

   過去にも、宅配業者を装った「個人情報を打ち込むと登録内容が抜き取られてしまう」フィッシングサイトが存在したが、こうしたサイトとの類似性も井上氏は指摘、警鐘を鳴らした。

   「ラブメーター」の製作者は不明。日本語以外にも31か国語ものドメインが用意されている。

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