女性アナウンサーの登竜門として知られる慶應義塾大の「ミス慶應コンテスト」で、トラブルが起きている。
同名義のコンテストが2つの団体により開催され、お互い弁護士を立てて正当性を主張している。両者の言い分を聞いた。
別団体に「内容証明」送付
慶大生による学生団体「KOPURE」が主催する「ミス慶應コンテスト」が2019年5月8日、出場者6人を発表した。
ところがその2日後、別の学生団体「ミス慶應コンテスト2019実行委員会」(以下、実行委員会)が同名のコンテストの出場者7人を発表した。
実行委員会は4月27日、ミスコンの開催実績がない「KOPURE」が同名の企画を進めているとして、弁護士を通じて「KOPURE」に内容証明(警告書)を送ったと発表している。実行委員会は昨年に続き、2度目の開催だ。
「KOPURE」側は5月2日、「弁護士に相談致しましたが、ミス慶應コンテストないしそれに実施年を付した名称は特定の団体が独占使用する性質のものではなく、また、弊団体のホームページにおいて信用を害する違法な行為は認められないとの回答をいただいております」と公式サイトで反論した。
実行委員会のコンテストには、化粧品大手「DHC(ディーエイチシー)」やフジテレビのアナウンサー養成所など複数の協賛企業がおり、優勝者には100万円、準優勝2人には30万を用意している。一方、「KOPURE」はそうした発表は無い。