「関心を持ってくださってありがたい」
ヴィーガンとみられる人たちからは、「動物は人間と同じ命」「全然反社会的な行動ではない」「本質を見せることで訴えかけている」などのツイートもあったが、デモなどへの疑問や批判も多い。
「人に押し付けるものなの?」「食べないのは自由やし食べるのも自由」「子供や大勢の客にグロテスクな画像を見せていることが不快だ」といった声が寄せられている。また、デモに対抗するため、フライドチキンを食べながら見たり、お肉美味しいデモをやったりすればいい、などの極端な意見もあった。
アニマルライツセンターの岡田千尋代表は5月7日、デモについて、国際的な連携の中で4年前から毎年行っているとし、写真については、2018年のデモと同様なものを使いたいと取材に明らかにした。
動画を見ると、このデモでは、動物が檻に入れられるなどして虐待されていると主張する多数の写真を参加者らが掲げていた。内部告発などで入手した日本の農場内写真が中心で、2012~19年ぐらいに撮影されたものだという。
見る人を不快にさせる可能性もあるが、岡田代表は、デモで使う写真には一定の配慮をしているものの、「真実がわかるからこそ、解決策もでてくる」「知らなければ、解決は永遠にできません」とした。欧米などでは、肉屋を襲撃するなどの過激な活動も一部で見られるが、「平和に行われるデモ行進です」と説明している。
ネット上の対抗するような書き込みについては、「関心を持ってくださってありがたいと感じております。弱者である動物にとっては、無関心こそが最も怖いものです」と答えた。
デモの趣旨については、「日本は屠殺場閉鎖といいますと差別的に捉えられてしまう可能性があり、動物は生き物であり、個性がある、私達と変わらない動物であるという『動物はごはんじゃない』という言葉で集まっています」と述べた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)