「これはすごい。知らなかった...」「色んな書店の形があるんだなぁ」――。トヨタカローラ青森の協力会社が独自に取り組む「書店事業」が、SNS上で話題となっている。
自動車販売店に併設する形で6店舗を展開し、平均22万冊をそろえる力の入れようだ。なぜクルマと本を一緒に売るのか、狙いを聞いた。
「地域密着」企業としての使命感
トヨタカローラ青森の協力会社「くるま工房」は2012年7月、秋田県潟上市(かたがみし)の販売店「秋田トヨタ自動車」で、書店「ブックスモア」の併設を始め、現在では同様の業態を6店舗展開している。平均売り場面積は約1500平方メートル、取扱数は約22万冊と大型書店並みの規模だ。
丸善ジュンク堂書店(東京都中央区)と提携し、書籍などの販売・在庫データ共有やシステム利用などの支援を受けながら運営している。
ツイッター利用者が19年5月初旬、店を紹介すると広く拡散され、驚きや感心する声が相次いだ。
くるま工房の担当者は10日、J-CASTニュースの取材に「車も、本も、生活していくうえで必要不可欠なものです。地元に住む皆様のくらしを支えていく仕事を行うことが当社の使命であるという考えのもと、書店事業を展開しています」と事業の背景を説明する。