大谷昭宏さんの見解は
ジャーナリストの大谷昭宏さんは10日、取材に対し、次のように指摘した。
「各番組は記者やキャスターを(会見へ)行かすが、同じ質問でも自分の番組の記者が質問している光景をどうしても撮りたい。質問していないと絵にならないから。いくつも質問があるわけじゃないから、結局、似通ったり意味のない質問をする。このパターンをやめたらどうだろうか。社会部なら社会部から何人か記者を出せばそれで済むはず」
さらに大谷さんは、あるべき取材の在り方について、次のように語った。
「毎日、お子さんや保育士と顔を合わせている記者や、家庭を持っている記者、保育園に子どもを通わせたことのある記者なら、『子どもたちがどういう体勢で歩いていたのか』などいろんなことが聞けた。保育園に子どもを通わせたことのあるお母さんスタッフに聞いてみたら、『みんな歩かせたんですか、ワゴンも一緒に付けたんですか』と聞くわけですよ。2歳児だと機嫌よく歩く子と途中でぐずりだす子がいて、必ずワゴンを一緒に連れていく。全員歩かせているとすれば、3人の保育士さんで全部見ていくのは大変だったのでは。2歳児だと歩く子とおぼつかなく歩く子とそれぞれで、逆に(子どもたちを)固めてた結果として、あれだけの事故になってしまったのではとか、いろんなことが聞けたはず。『子どもはどんな様子でしたか』と質問しても、事故に遭うなんてわからないじゃないですか。点々ばらばらに保育園や法人に取材に通ったら向こうも困る。園も対応策取らなきゃいけないので極力、質問する時間を区切ること」