日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は2019年5月10日、9月20日に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会のアシスタントレフェリー(副審)に、JRFU所属のA級資格を持つ久保修平氏が選出されたことを発表した。
国際統括団体「ワールドラグビー(WR)」が5月7日、2019日本大会のマッチオフィシャル(審判団)に選ばれた23人を発表。9月20日から11月2日まで開催される同大会では20チーム48試合が組まれており、「チーム21」(大会に参加する21番目のチーム)と称される審判団は「レフェリー12人」、「アシスタントレフェリー7人」、「TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)4人」からなる。
1981年生まれの37歳
日本人がW杯の副審に選ばれるのは、91年大会の八木宏器氏、99年大会の岩下真一氏に続いて3人目。マッチオフィシャル全体では、95年大会の斉藤直樹氏(主審)も含めて4人目となる。
福岡県出身の久保氏は1981年生まれの37歳。2016年には、日本人として初めて「スーパーラグビー(SR)」で笛を吹き、今年は欧州の歴史ある国別対抗戦「シックスネーションズ」でも副審を務めた。
JRFUは10日、久保氏の公式コメントを発表した。
「この度、ラグビーW杯2019日本大会にマッチオフィシャルとして選出して頂きました事は、大変嬉しく光栄であります。日本人、そしてアジアのレフェリーの代表として、ベストなパフォーマンスが発揮できるよう、最大限の準備をして世界最高峰の大会に臨みたいと思います。そして、そこでの学びを日本、アジアのレフェリングの発展に繋げていく事も私の役目だと理解しております。これまでご尽力頂きました日本ラグビーフットボール協会はじめ、私を支えて下さったレフェリー仲間、スタッフ、そしていつも応援してくれている家族など、これまで関わって下さった皆様に心から感謝申し上げます」
またWRのビル・ボーモント会長は、
「選手やコーチと同じように、ラグビーW杯はマッチオフィシャルのキャリアの頂点を表しています。懸命の努力、専念、献身によってこのたび選出された12人のレフェリー、7人のアシスタントレフェリー、そして4人のTMOからなるチームを祝福します。簡単に言えば、マッチオフィシャルがいなければラグビーは成立しないでしょう。マッチオフィシャル、選手、そしてゲームに関わるすべての人々の間で示される相互尊重と価値の観点から、私たちのスポーツが享受している主導的な立場を誇りに思います」
という主旨のコメントを出している。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)