「不思議なピーチパイ」などのヒット曲で知られるシンガー・ソングライターの竹内まりやさんが、デビュー40周年記念アルバム「Turntable」を2019年8月21日にリリースする。5月10日に情報公開となった。5年ぶりのアルバム作品で3枚組、全62曲。自身が提供した楽曲をセルフカバーしたものもあり、牧瀬里穂さんや故・岡田有希子さんへの提供曲も含まれている。
こうしたニュースが流れると、ツイッターには、その発売日と岡田有希子さんを結び付けて「まりやさん、ありがとうございます」といった反応も寄せられた。岡田さんの誕生日の前日だから、というのが感謝の理由だ。岡田さんは33年前、人気絶頂のさなか、当時18歳で自ら命を絶った。竹内さんは、最近のテレビ番組で岡田さんへの思いを語っていた。
提供曲をセルフカバー
新アルバムは、テーマごとに3枚に分かれている。自身がアイドルに提供した楽曲のセルフカバーやレア音源が収められるのは、Disc2「Mariya's Rarities」。岡田有希子さんのデビュー曲「ファースト・デイト」のセルフカバーも入っている。竹内さんは、岡田さんのデビュー曲から3作連続で作詞・作曲を担当し、その後も数曲を提供していた。
竹内さんの記念アルバムに岡田さん曲が含まれていることを知り、ツイッターで岡田さんの訃報(1986年4月)を聞いた際のショックに触れつつ、
「竹内まりやさん、セルフカバーありがとう」
と感謝の気持ちを表す人もいた。
また、リリース日が8月21日であることに反応した声もあった。
「ユッコさんの誕生日前日のリリース...まりやさん、ありがとうございます」
と、岡田さんの誕生日(8月22日)の1日前の発売であることに、竹内さんの「思い」をくみ取っていた。
「やっと歌える気持ちになれたって...」
今回の記念アルバム情報の公表に伴い、メディアに寄せられた竹内さんのコメントの中には、岡田さんへの直接の言及は見当たらないが、竹内さんは、このほど放送されたNHK(総合)の特集番組「竹内まりや Music&Life~40年をめぐる旅~」(3月に放送、5月5日未明に再放送)で、岡田さんへの思いを語っていた。
番組の中で竹内さんは、これまでも何回か岡田さんへの提供曲を歌おうかと思ったこともあったが、「思い入れが深くて、逆に歌えなかった」と明かした。しかし、33回忌も過ぎ、
「やっと、有希子ちゃんのメロディーを歌える気持ちになれたって感じですかね」
と、今回のセルフカバーにつながる気持ちの変化に触れていた。新アルバムの発売日を決める際に、岡田さんの誕生日のことを意識した可能性は十分にありそうだ。
ツイッターには他にも、岡田さんに触れつつ竹内さんに謝意を表する声が寄せられていた。