大津市内の保育園児死亡事故で、記者会見した園長の号泣シーンをテレビ各局が流し続けていることに、ネット上で疑問や批判も出ている。
「とても素直でいつも笑顔を絶やさない子たちでした。いつもね、保育室に入ったら『園長先生』って言って寄ってきてくれる本当にかわいい子でした」。亡くなった2人について聞かれると、女性園長は、ハンカチで顔を覆い、涙が止まらない。
「そんな人が悲しんでるところ映したいの?」
「すみません、何も何も何も言えないです。すみません...」。園長は、言葉が続かず、その後もすすり泣きを続ける。そして、記者の質問に対し、「いつもと変わらずに出て行きました。いつもと変わっていません」と答えると、テーブルに突っ伏して号泣し――。
2019年5月8日夕の会見は、各局のニュース番組が生中継して、その受け答えの様子をそのまま伝えた。
すると、ツイッター上などでは、会見の痛ましい様子に違和感を訴える声が続出した。
「保育園側は被害者、会見は不要」「園長先生が責められているように聞こえた」「被害者側の会見は辛くて見てられない」などと書き込まれ、「見てられなくてTV消した」との報告も相次いだ。「園長先生のことをもう少し記者は考えるべき」「テレビで放送する必要性が無い」とマスコミへの批判もくすぶっている。
バッシングの嵐を気にしてか、翌9日の各ワイドショーでは、会見シーンを短くするなどの対応をする局もあった。しかし、号泣シーンを繰り返し流しており、ネット上では依然として「放送するの止めてあげて欲しい」「もうほんま嫌テレビつけたくない」「そんな人が悲しんでるところ映したいの?」といった声が続いている。