米大リーグ・マリナーズの菊池雄星投手(27)に、禁じられている「松ヤニ」の使用疑惑が現地メディアで取りざたされている。
ツイッターでは、登板時に被った帽子のツバ裏の写真が拡散され、議論となっている。
対戦チーム監督も認める
菊池投手は2019年5月8日(日本時間9日)のヤンキース戦に先発し、7回2/3を投げて3安打1失点と好投した。
だが、米NBCスポーツ電子版は同日、「菊池雄星はどうやら帽子のツバの松ヤニを使ったようだ」との記事を配信し、菊池がこの日のマウンドで松ヤニを使用したとの疑惑を報じた。
帽子のツバ裏の写真も載っており、茶色い汚れのようなものが付着しているのが確認できる。松ヤニは日本同様、メジャーでも滑り止め効果があるため使用は禁じられている。
MLB公式サイトでヤンキース番を務めるブライアン・ホック記者も、ツイッターで「(ヤンキース監督の)ブーンは8回に菊池の帽子の裏のその物質(松ヤニ)に気づいた、と話している」と投稿している。
過去には出場停止の事例も
2014年には当時ヤンキースだったマイケル・ピネダ投手が、試合中に首筋に塗った松ヤニを使い、10日間の出場停止処分となった。
ツイッターでは現地ファンから批判が寄せられているが、野球コラムニストのデイビット・レノン氏はヤンキースの打者は松ヤニの使用を気にしていないとツイート。すべての選手が程度の差こそあれ使用しているためだとしている。
先の記事でも、菊池の悪かった点は使ったことではなく上手く隠せなかったことだと指摘。全てのチームの投手は松ヤニを使っており、打者も球が滑りづらくなると頭部への暴投の確率が低くなるため気にしていないとしている。