「もう少し1軍で様子を見ても良かったのでは...」
ラミレス監督の采配に関しては、昨シーズンから疑問視されることがあった。事実、昨シーズン終了後、ラミレス監督はシーズン中の采配が独断の傾向にあったとしコーチ陣に異例の謝罪を行った。選手起用に関して、自身の感性やデータを重んじるあまりコーチ陣の助言を受け入れることが少なかったという。ラミレス監督独特の感性は選手に伝わりにくく、選手の間に不信感がつのり、結果、監督3年目で初のBクラスの屈辱を味わった。
コーチ陣とのコミュケーション不足を認めたラミレス監督は、「多くの決断を自分が下し、コーチの力を発揮させられなかった」と反省の言葉を口にし、秋季キャンプではコーチ陣と個人面談を行い、コミュケーションを取ってきた。ただ、前出の関係者はここにきてまた、ラミレス監督の「悪いクセ」が出てきたのではないかと指摘する。
「ラミレス監督は日米の野球を知っているので、両方のよいところを導入しようとしている。これはもちろんいいことなのだが、失敗すると『奇策』とか『独断』ととられる。山本の2軍降格の意図も分からないでもないが、プロ初スタメンで結果を残せなかった選手を即、2軍に落とすのは、やり過ぎの感がある。選手の不信感につながりかねないし、もう少し1軍で様子を見ても良かったのではないか」
DeNAは8日に新潟で巨人戦を控え、10日からはマツダスタジアムで3連敗中の広島との3連戦に臨む。指揮官の苦悩はいつまで続くのだろうか。