ビヤヌエバ、ゲレーロ2軍落ち... それでも巨人に「プラス」になる可能性

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   巨人は2019年5月6日、クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)、アレックス・ゲレーロ外野手(32)の出場選手登録を抹消した。打撃不振に陥っている両外国人を2軍に落とし、代わりに北村拓己内野手(23)、ホルヘ・マルティネス内野手(26)を昇格させた。投手では、畠世周投手(24)の出場選手登録を抹消し、サムエル・アダメス投手(24)を昇格させた。

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チャンスに打てない両外国人 チームはかろうじて首位を死守

   原辰徳監督(60)がついに決断した。今シーズン序盤からコンスタントにスタメンに名を連ねてきたW助っ人に「非情通告」だ。ここ最近、打率が低下していたビヤヌエバ、ゲレーロは、ともに得点圏内にランナーを置く場面での凡打が目立ち、打撃不振がそのままチームの得点力低下に直結。5月3日からの広島との3連戦でも両外国人はチャンスに打てず、チームは2敗1分とし、かろうじて首位を死守した。

   原巨人は、4月16日の広島戦から15試合連続で1番・坂本勇人内野手(30)、2番・丸佳浩外野手(30)、3番ビヤヌエバで打線を固定。当初は原監督の思惑通り、1、2番が機能しチャンスメイクをしていたが、ビヤヌエバの調子が下がるにつれ3番が打線のストッパーとなってしまう場面も。5月の打率はわずか118.と、不調にあえいでいた。

   一方のゲレーロも同様にチャンスを生かし切れていない。主に6番を任されていたゲレーロは、4番、5番が作った得点機会に打順が回ってくるケースが多かったが、こちらもチャンスでの凡打が目立っていた。期待されていた本塁打はここまで4本と振るわず、打率は226.で、ここ10試合では1割台に低迷していた。

「打線のバリエーションも広がる...」

   ゴールデンウィーク10連戦最後の試合での原監督の決断。昨年までヤクルトのコーチを務めていた野球解説者の野口寿浩氏(47)は、ビヤヌエバ、ゲレーロが抜けたことで、巨人打線の可能性がより広がるのではないかと指摘する。

   野口氏は「ビヤヌエバ選手とゲレーロ選手が2軍落ちしたことは、巨人にとってはプラスに働く可能性があると思います。2人が抜けたことで、状態の良い日本人選手を起用することができ、打線のバリエーションも広がると思います。例えば大城選手をキャッチャーではなく1塁手で起用して、岡本選手を3塁のポジションにつかせることも考えられます。左投手の時は中島選手の起用もあるでしょうし、阿部選手という『飛び道具』もありますし、バリエーションは広がると思います」と話した。

   また、野口氏は5月3日から行われた広島との3連戦にも言及。

「チャンスの場面でビヤヌエバ選手とゲレーロ選手に回ってくることが多く、打てない場面が見られましたが、チャンスで一発が出ていれば試合の結果は分かりませんでした。結果的には巨人の2敗1分でしたが、初戦でこの一発が出ていればその後の試合も変わってきたと思います。まさに紙一重でした。ビヤヌエバ選手とゲレーロ選手の代わりに状態の良い選手が打線に加われば、巨人打線の怖さがより増してくるでしょう」

   原監督のテコ入れは吉と出るのか。巨人が首位固めに入る。

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