天皇陛下の即位を祝う一般参賀が2019年5月4日、皇居であり、14万人を超える人々が訪れた。
天皇陛下は即位後初めて、公式行事で一般の人たちを前におことばを述べられた。この日は6回、ベランダに立たれた。
担架や車いすで運ばれていく人も
4日は9時半の開門予定だったが、予定より20分早めに開門。1回目の10時ごろになり、天皇陛下が皇后雅子さま、秋篠宮さま、紀子さま、眞子さま、佳子さま、皇族方とともに宮殿・長和殿のベランダに立たれると、参賀者からは一斉に「万歳」などと歓声が上がった。
陛下は、剣璽等承継の儀と即位後朝見の儀を終えたことに触れられ、「今日、このように皆さんからお祝いいただくことをうれしく思い、深く感謝いたします」と述べられた。その上で、「ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、我が国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」と結ばれた。陛下のおことばの後も、参賀者からの歓声はしばらく鳴りやまなかった。
その後の5回のおことばの際にも、訪れた大勢の参賀者が声を上げた。14時50分ごろに始まった6回目の終盤では、両陛下や秋篠宮さま方が横一列になって微笑みながら手を振り続けられていた。
10連休も終盤。4日、東京都千代田区などの日中最高気温は24度超えとなり、6月上旬並みに。日傘を差す参加者も少なくなかった。一方で体調不良を訴え、担架や車いすで運ばれていく人も相次いだ。
宮内庁によると、4日の参賀者数は14万1130人だった。
(J-CASTニュース編集部 田中美知生 写真も)