「令和」の幕が開き、さまざまな芸能人がブログやツイッターなどにコメントを寄せているが、「平成」や「昭和」を振り返り、懐かしんだり、感慨にふけたりする内容は少なくない。
NHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」に出演中の俳優・草刈正雄さんや、お笑いタレントの野沢直子さんもその一人。さながら、「自分史」のようだ。
「ファンの方から僕のスクラップブックを頂きました?!」
2019年5月1日、草刈正雄さんは自身のブログに「ファンの方から!」と題して、スクラップブックが届いた、と綴った。
「ファンの方から僕のスクラップブックを頂きました~!
デビューしてすぐからの貴重な写真ばかりです!
懐かし~い!!
ずっと応援してくれている皆さん本当にありがとうございます!」
草刈さんのデビューは1970年。化粧品大手、資生堂の専属モデルだった。当初から、甘いルックスで瞬く間に女性ファンを虜に。大人気となり、2年余りファッションモデルを務めた後、俳優へ転向した。数々の映画やドラマに出演。最近は円熟味を増した、しぶい演技が高く評価されて、NHKの朝ドラ「なつぞら」では広瀬すずさんが演じる、なつを引き取った牧場主役を好演している。
スクラップブックの写真は「平成」を通り越して「昭和」だが、長い脚と長身のスラッとしたスタイルは、さすがモデル。
ご本人も、「若いなぁ~!」と記したが、女性ファンからも、
「わ、若い」
「素敵なプレゼントですねぇ~」
「素敵!! この頃は日本人じゃないと思ってました。」
といった声が寄せられる。
ちなみに、草刈さんは米国人の父と日本人の母をもつハーフだ。
人気者の「自分史」は時代を移す鏡
「とうとう、、、時代は平成から令和になったんですねー。
昭和から平成になった時はまだ日本にいたんで、あんな感じなのかな、、とか思い出したり。
アメブロさんに移ってから、他の方のブログのぞく機会も増えましたが、みなさん平成を振り返って過去の写真のせてる方も多いので、ブームには乗っておこ。」
自身のブログに、そう綴ったのはお笑いタレントの野沢直子さん。
ブログには、野沢さんが表紙を飾る週刊朝日(1989年6月2日号)が。見出しには「中曾根引退へ!自民ケジメ地獄」「橋本龍太郎 テレビ人気じゃ『あんたが主役』」の文字が躍る。
野沢さんは、
「1989年、平成元年!!!!!! 週刊朝日の表紙で、篠山紀信さんに撮っていただいたもの。
今は亡き父の直哉が、『お、さすがは篠山紀信だな。実物より綺麗に写ってんな』と、すっげ上から目線で言っていました。笑笑(呼び捨て、申し訳ございません。素人でございます)
懐かしい。笑笑」
と振り返るが、ショートカットが似合ってかわいらしい。
さらに「発掘」すると、酔っぱらったときの写真。「ちょっとした黒歴史??」という。
野沢さんはお酒には弱く、飲むと気持ち悪くなったり、すごく酔うと記憶をなくしたり......。写真は20代の頃らしく「なんか頑張ってお酒も飲んでたんですね」と、感慨深げ。
このころの反省からか、人に迷惑をかけるので、いまはまったく飲んでいないそうだ。
時代が「令和」に移り、改めて「平成」「昭和」を振り返る人は少なくない。メディアで活躍した人気者の「自分史」は、その時代背景をも映す。