「令和」時代の株価、出足は順調か マイナス材料吹き飛ばす「お祝いムード」

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強い米国経済にけん引されてポジティブ

   とはいえ、「平成」は昭和天皇崩御の自粛からのスタートだった。昭和64年(1989年)1月7日に昭和天皇が崩御。その日のうちに明仁皇太子(現・上皇さま)が皇位を継承した。翌8日に元号「平成」が発表された。慌ただしく、新たな門出を祝う雰囲気ではなかった。

   それと比べると「令和」は十分な準備ができており、5月1日午前0時の日本各地はお祝いムード一色。花火が上がったり踊ったりのお祭り騒ぎとなった。明治神宮に多くの参拝客が訪れたり、皇居や赤坂御所の周辺には天皇皇后両陛下をひと目見ようという人であふれたり、明るいムードが広がっている。

   「株式相場はムードが大事」なのであれば、勢いはつきそうな気配はある。

 

   前出の小田切氏は、「今後1年間くらいの株式相場は、ポジティブに考えられるのではないでしょうか」と、みている。その理由は、

(1) 日本をはじめ米国も欧州もまだまだ低金利政策を続けていくとみられ、それが株価を維持する方向に作用する。
(2) 日本経済の状況は安定的で、日本企業の業績は悪くない。日本経済新聞によると、PER(株価収益率)も14倍台で、これは今の株価は割高ではないことを示している。
(3) 史上最高値を付けたばかりの米国株だが、まだまだ強い。米国の国内総生産(GDP)は2019年1~3月期に年率換算3.2%の増加と強かった。貿易政策など、トランプ政策には疑問符がつく面もあるが、それでもこれだけ株式相場がよいということは、それが改善されればさらによくなる可能性を示しているともいえる。

   という。

   小田切氏は、2020年の東京五輪・パラリンピックの開幕前のタイミングで「日経平均株価が2万8000円をつける」というシナリオを描いている。まだまだ強気で、イケるかもしれない。

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