「平成最後の日」となった2019年4月30日夜、テレビ番組の提供クレジットに、明治・大正・昭和・平成を思わせる企業名がずらりと並んだ――。
この「粋な」演出を行ったのは、福岡県のテレビ西日本だ。取り上げられたスポンサーのひとつ、昭和建設(福岡県久留米市)の担当者はJ-CASTニュースの取材に、「たいへん光栄」と話す。
「昭和建設」「へいせい」は地元の企業
話題を呼んでいるのは、4月30日夜から「元号またぎ」番組として放送された「FNN報道スペシャル 平成の"大晦日"令和につなぐテレビ」(フジテレビ系)の、系列局であるテレビ西日本での放送だ。
20時過ぎ、CMに入るタイミングで、テレビ西日本独自のローカル枠とみられるスポンサー各社が表示された。注目されたのが、そのラインアップである。
「明治」
「大正製薬」
「昭和建設」
「へいせい」
いずれも元号に縁のある企業名だ。このうち、「昭和建設」「へいせい」はともに、福岡県内に本社を置く建設会社である。
拡散したツイートは10万回以上もRT
このさりげない「元号そろえ」は、大きな反響を呼んだ。ツイッターでは、地元の視聴者とみられる複数のユーザーがテレビ画面を撮影した写真を投稿した。そのうちひとつは1日昼までにリツイート数が12万件、いいねが32万件を超えた。ほかの投稿も万単位で拡散されている。
「家族からのLINEで、ツイッターでの反響を知りました」という昭和建設の担当者は1日、J-CASTニュースの取材に、
「放送局の意図があってのこととは思いますが、『令和』に元号が変わるこの時期に、たいへん光栄なことだと思います」
と、驚きつつも感激した様子だった。
え、すごくない??
— にゃん (@urari37) 2019年4月30日
テレビの提供が明治、大正、昭和、平成になってた!!
福岡だけ? pic.twitter.com/yCbkhr1R0w