2019年5月1日、新元号の「令和」が始まる。
ゴールデンウィーク真っただ中、プロ野球は全6試合が予定されており、プロ野球ファンが注目するのは新元号の令和第一号本塁打だろう。新たな歴史に名を刻むのは果たしてどの選手か。それはセ・リーグから出るのか、それともパ・リーグからか。J-CASTニュース編集部が令和第一号に迫った。
すべてデーゲームのセが有利?
令和第一号を予想する前に、平成元年のプロ野球を振り返ってみたい。平成の記念すべき第一号を放った選手を皆さん、ご存じだろうか。それは巨人の若大将こと現巨人の原辰徳監督(60)だ。平成元年の1989年4月8日、東京ドームで行われた巨人-ヤクルト戦の1回裏に歴史は動いた。
午後1時にプレイボールとなった巨人-ヤクルト戦。1回裏2死3塁の場面で打席には4番・原が。対する投手はヤクルトのエース尾花高夫。カウント2-2から尾花が投じた6球目だった。打球は快音を残して左翼スタンドへ。原の通算250号となる先制の2ランは、日本プロ野球の平成史に残る一発となった。
さて、「令和元年」5月1日のプロ野球のスケジュールを見てみると、セ・リーグ3試合は全て午後2時プレイボールのデーゲームとなっている。巨人-中日戦が東京ドーム、DeNA-ヤクルト戦は横浜スタジアム、阪神-広島戦は甲子園で予定されている。この中で雨天中止がない屋内型球場は東京ドームのみで、他の2試合は天候によっては中止の可能性も出てくる。
一方、全3試合がナイトゲームとなるパ・リーグで最も早いスタートとなるのが、オリックス-ロッテ戦の17時(京セラドーム)だ。これに続いて西武-日ハム戦(メットライフドーム)、ソフトバンク-楽天戦(ヤフオクドーム)が18時にプレイボールとなる。3試合いずれも屋内型球場なので、天候に左右されることはなさそうだが、試合開始時間からいえば、セ・リーグよりも可能性は低いと言わざるを得ないだろう。
令和第一号はセ・リーグから生まれる?
セ・リーグの5月1日の試合で先攻となるのが、中日、ヤクルト、広島の3チームで、後攻めの巨人、DeNA、阪神に比べ若干優位に立つ。球場別に見てみると、他の球場よりも広く本塁打が出にくいとされる甲子園はやや不利か。いずれにしても、記念すべき令和第一号は、セ・リーグから生まれる可能性が極めて高いことに変わりない。
セ・パ両リーグは4月1日の理事会で、平成最後のウィニングボールや、令和第一号を放ったバットなどを野球殿堂箔武官に寄贈することを決定している。平成最後のウィニングボールについては、4月29日が最後となるパ・リーグの全3試合と、4月30日が最後となるセ・リーグ全3試合の計6個のボールを寄贈。令和第一号本塁打に関しては、そのボールと本塁打を放った打者のサイン入りバットも寄贈する予定だという。
ちなみに、平成第一号が出た30年前の巨人は、藤田元司監督のもと、6月からシーズン終了まで首位を譲らず2位広島に9ゲーム差をつけてぶっちぎりのリーグVを達成している。あれから30年を経て巨人の若大将から名将となった原監督。平成に続いて原巨人から令和第一号が出れば、5年ぶりのリーグVも?