「挽回」のカギ握る企業とは?
そこで関係者が注目するのがINCJの傘下にあるJOLED(ジェーオーレッド)の存在だ。JDIも15%出資していて、2017年末までに出資比率を51%に引き上げて子会社にする計画だったが、2018年3月末に白紙に戻った。JDIの資金繰りひっ迫で余裕がなかったということだが、JOLEDは低コストで有機ELパネルを生産できる「印刷方式」技術の開発を進めている。製品化できれば世界でも戦える「希望の星」だけに、台中との関わり方を含め、JOLEDとの関係は、JDIの今後に大きな影響がある。
こうした不確定要素を多く抱え、今後の多額の開発資金などの調達も含め、今回で再建計画が打ち止めと見る向きは少ない。