内閣サイバー公式、「感情のハッキング」に注意呼びかけ 独特の喚起ツイート、その真意は?

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「人間の行動パターンを読んだり心の隙を突いたりして、思い通りの行動をさせること」

   ツイッターでは「感情のハッキング、とは上手いこと言いますな」「『感情のハッキング』たぶんこれがテロの目的」と、「感情のハッキング」という印象的なフレーズに注目が集まったが、一方で「『みなさんの感情がハッキングされていることになります』とは、どういうことですか?意味が良く分からないです」と解説を求める声もある。

   具体的に意味するところは何なのか。内閣官房・内閣サイバーセキュリティセンターは4月26日、J-CASTニュースの取材に、次のように説明する。

「攻撃者である悪意のハッカーがマルウェアなどを使ってパソコンを乗っ取ることをクラッキング、もしくはハッキングといいます。これに対して攻撃者が、人間の行動パターンを読んだり心の隙を突いたりして、思い通りの行動をさせることを、広義のソーシャルエンジニアリング、またはソーシャルハッキングと言います。ソーシャルハッキングをわかりやすく言い換えると『感情のハッキング』という言い方になります」

   こうした手口については、「フィッシング詐欺や振り込め詐欺で使われているように、攻撃の手口として体系化されています」という。

   担当者は、テロ事件の情報がSNSで拡散されることも「この後者に当たるものであり、ソーシャルハッキングの一種と言えます」と指摘。その上で、

「ただし、ツイッターでは、専門知識が無い一般国民に広く知ってもらう事を念頭に置いて、わかりやすく『感情をハッキング』と言い換えて発信しています」

と説明した。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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