なぜ菅野は神宮で勝てないのか 「距離感をつかめない」マウンドの魔力

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「小高い丘の上から投げているようだ...」

   野口氏は菅野が神宮を苦手とする要因のひとつとして、神宮の特徴的なマウンドを挙げた。神宮はグランド全体が複雑に傾斜しており、マウンドの傾斜が急であることで知られる。野口氏は「私がコーチ時代、ヤクルトの投手は神宮のマウンドは距離感がつかみにくいと言っていました。小高い丘の上から投げているようだと。左右、そして奥行きが下がって見えるという投手もいました。あくまでも私の推測ですが、菅野投手はこの独特の神宮のマウンドがしっくりこないのではないでしょうか」と話した。

   菅野に限らず、神宮を苦手とする投手は少なくない。その要因はそれぞれ異なるだろうが、特殊なグランドの傾斜とマウンドが要因のひとつになっている可能性もあるだろう。野口氏は「ヤクルトの投手で神宮のマウンドを完全に自分のものにしているのは石川(雅規)投手。本拠地の投手陣が苦労しているくらいですので、他球団の投手が神宮のマウンドを克服するのは難しいと思います。大学時代に神宮で投げている投手ならば慣れているかもしれませんが、プロで初めて神宮で登板する投手には難しいマウンドかもしれません」と指摘する。

   今季初の中5日登板となった菅野の次戦は、同じく中5日でいく予定。新元号の令和初日の5月1日の中日戦(東京ドーム)での先発が見込まれている。チームは今季最多となる18安打を許して11点を献上し、連勝は「5」でストップ。2位ヤクルトに1.5ゲーム差をつけて首位を走るなか、ゴールデンウィーク10連戦で首位固めに入りたい原巨人に、エースの復活は不可欠だ。

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