「総論賛成、各論反対」?
なお、前述の吉高さんに賛成できないとする声を上げている視聴者だが、それらの多くは決して「ブラック労働」を肯定している人々ではなく、それそのものは「悪」と認識しているように見受けられる。あくまで、「総論賛成、各論反対」とでも言うべき状態のようだ。
ただ、やはり、同ドラマを見ていると、ついつい「ブラック労働」な発言に共感を示してしまう瞬間があることを吐露する視聴者は少なくないようだ。なかなか子供の元に戻ろうとしなかった賤ヶ岳を演じる内田さんの姿を見たあるアカウントは、「産後復帰するとなると、ガツガツしてしまう気持ちも分からないではない」と、「率直な」気持ちをツイート。また、自身が育児休暇を取ると夫が育休を取ることになるという状況にあるというアカウントは、
「『育休取らされたパパが可哀想』って言われるんだろうな。制度があっても理解がされてない以上これからも少子化は進む」
と、今後への懸念をポツリ。実際、第2回の放送では、賤ヶ岳の夫は育休を継続しており、そのことについて賤ヶ岳の上司・福永清次(ユースケ・サンタマリアさん=48)が、「男の育休許す上司ってどうなんだろうね。(賤ヶ岳の夫は)会社のお荷物なのかな?」と、心ない一言を発するシーンもあったほど。やはり、「目の前での働き方改革」には賛同しかねるという「潜在的反対派」は多そうだ。