「あの場面での交代もあると...」
「栗山監督から話を聞いたわけではないので、あくまでも私の意見ですが、首脳陣はおそらく3回から4回を予定しており、その後は球数を考慮しながら行けるところまで行こうと考えていたと思います。5イニングをパーフェクトに抑えた杉浦投手を、『なぜ降板させたのか』と思うファンの方もいるかと思いますが、杉浦投手にはまだ右肩に不安があるので、長いシーズンを考えれば、あの場面での交代もあると思います。栗山監督の選択は間違っていないと思います」
昨シーズン、ヤクルトから移籍した杉浦は、右肩痛のため序盤戦は1軍でのマウンドはなくリハビリに努めていた。18年7月21日のソフトバンク戦で移籍後初登板し、5回無安打無失点で初勝利をマークし、以後、2度の先発マウンドに上がり1勝を挙げている。だが、今季は右肩痛により出遅れ2軍スタートとなり、ファームで4試合に登板して最長3回、球数は65球が最多だった。
「野球は結果でしかものが言えない世界です。たとえ杉浦投手が7回まで投げていても結果がどうなっていたかは分かりません。ただ、敗戦という結果は受け止めなければいけないと思います。杉浦投手はもともと能力の高い選手で、今後、先発ローテーションの一角が期待されています。まずはシーズンを通して、コンスタントに6回、7回を投げることが出来る体力をつけることが大切です。ファイターズの首脳陣は先を見越して様々な起用法を考えているはずですので、私も杉浦投手の次回のピッチングに期待しています」(田中氏)