2019年4月期の月9ドラマ「ラジエーションハウス」(フジテレビ系)の第3回が、4月22日に放送された。
同ドラマは漫画雑誌「グランドジャンプ」(集英社)に連載中の同名の漫画が原作。病院の放射線科でレントゲン撮影やCTスキャンの撮影を手掛ける診療放射線技師が主役のドラマで、主人公・五十嵐唯織を窪田正孝さん(30)が演じる。
第3回では、乳がんが題材となったが、そこで紹介された「デンスブレスト」なる単語に注目が集まっている。
「初めて知った」との声も
母と祖母がガンを罹患したことから毎年検査を受けに来ている女性誌編集者・葉山今日子(内山理名さん=37)が、乳腺の密度が高いために乳ガンを発見しづらい体質である「デンスブレスト」であることが判明。超音波検査とMRI検査を受けることで、乳ガンを罹患していることが判明する。
このため、ドラマを見た視聴者からは「検診の大切さを感じるねー。放射線技師さんたちが、見つけてやろう! って思ってくださってるのも伝わるなー」など、検診を受けることの大切さを知ったとする声が続々。ほかにも、「検診予約しました! 去年受けられなかったから正直不安だったんだ。いいきっかけになった」と、「ラジエーションハウス」を視聴したことで検査を思い立ったとの声も。また、併せて上がっているのが、
「デンスブレストというものを初めて知った。マンモやった事あるけど、異常なしとしか言われなかったから分からんし、今後は頭に入れておこう」
と、今回の放送で初めて「デンスブレスト」を知ったとする声だ。
劇中では「日本人女性の半数が該当」と説明
ドラマでは、最初に行ったマンモグラフィー検査では「異常なし」の所見。続いて行われた超音波検査では、わずかな影が見えただけだったが、唯織の強い希望でMRI検査を実施したところ、乳ガンが見つかった。
作中では、デンスブレストは日本人女性の半分が該当すると説明されたほか、唯織が「最後に自分の命を守れるのは自分だけなんです」と力説するシーンもあったためか、視聴者からは「これらやんなきゃ自分の命は自分で守れない。乳がんは本当早期発見がどれだけ大事か」と、患者が自ら意識的に検査方法を選択していかなければならないとする声が上がった。
また、ドラマ中では、アメリカの多くの地域では「デンスブレスト」であること自体に告知義務があることも描かれており、「かくいう私もデンスブレスト。たしかにそれを知ったのはアメリカの病院で検査したから。それ以来検査は必ず超音波を選択しているわ」と、唯織のセリフに賛同する声も上がっている。
ドラマ中には、本田翼さん(26)演じる放射線科医・甘春杏が「デンスブレストは病気じゃありません」「みんなが再検査に訪れたらどうなると思いますか?」と、唯織と衝突するシーンもあり、日本での意識がいまだ低い実情が浮かび上がってくる。
近年は日本国内でも「ピンクリボン運動」(発祥はアメリカ)の認知度が高まるなど、乳ガン撲滅への意識が高まりつつあるが、「ラジエーションハウス」によって、その意識はさらに高まったのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)