「現代用語の基礎知識」72年目の転機へ 大幅リニューアルに向け準備、「休刊」は否定

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やくみつるさんは「選考委員は続けたい」

   また、気になるのは「流行語大賞」の行方だ。選考委員を務めている漫画家のやくみつるさんはJ-CASTニュースの取材に、

「日頃、世事には気を配っているつもりですので、流行語大賞の選考委員を継続してまいりたいのはヤマヤマです」

と、選考委員を続ける意欲を明かしている。前述の大塚編集長のメールでも、「従来どおり行う予定で、基本的な変更は特にございません」との回答があった。

   前述のとおり、流行語大賞は「現代用語の基礎知識」から選出される。近年では、2017年は「忖度」「インスタ映え」。また、2018年は「そだねー」が年間大賞を受賞しており、「政治」「芸能」「スポーツ」といった多岐にわたるジャンルから受賞語が出ているのが分かる。だからこそ、その年ごとの世相を批評するという意味で長年にわたって存在意義を示していたと言えるだろう。

   近年は、その選出がネットを中心に「政治的」との評も。だが、同書の前編集長の清水均さんは、こう真意を明かす。

「流行語大賞に政治的な言葉のノミネートが多いと書かれ始めたのは『アベ政治を許さない』をトップテンに選んだ年(2015年)でしたが、クレームに困惑しつつも、一方で『してやったり』と思ったのも確かです。もともと、芸能もスポーツも政治経済も同じ土俵に上げて世の中をあれこれ考えることができるのが流行語大賞なんです。それが1984年の第1回からこの賞に関わって来た私の認識です」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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