配達員が、うちのポストの中の郵便物を勝手に見ていた――。ある女性が、ドアホン映像にそんな姿が残っていたと不安を訴えた。
配達員は大手運送会社の協力会社のドライバー。会社側は配達先の名前を確認するためだったとしたうえで、J-CASTニュースの取材に「お客様に対して多大なるご迷惑とご不安を与えましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
「当社が定めた確認行為ではありません」
被害に遭ったのは、都内に住む20代の女性。自宅のドアホンの記録を確認した際、配達員とみられる男が郵便ポストを開け、郵便物の裏表を見ている姿が映っていた。ポストには運送会社の不在連絡票が投函されていたため、特定にいたった。
女性はJ-CASTニュースの取材に、「こういったことが行われているとポストの中を抜き取られていることも考えられるため不安に思いました」と心境を明かす。
この運送会社の広報課は取材に「弊社で調査した結果、協力会社に所属するドライバーと判明致しました」と事実を認め、「この度はお客様に対して多大なるご迷惑とご不安を与えましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
本人に聞き取りをしたところ、配達先の名前を確認するために郵便物を調べたという。しかし、広報課は「当社が定めた確認行為ではありません」とする。
本人には指導を行い、女性にも協力会社の責任者が直接謝罪する予定だとした。「今後につきましては、ご出荷されたお客様の指示通りの配達を履行し、再発防止に向け、ドライバー教育に全力で取り組みます」(広報課)