「わたし、定時で帰ります」旋風は、テレビ業界「働き方改革」の象徴か

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「きのう何食べた?」、「チコちゃん」でも...

   その吉高さんは1988年7月22日生まれ(1988年度生まれ)であり、「ゆとり世代」の「第2学年」に生まれている。

   その吉高さんが、「わたし、定時で帰ります」の主演に選ばれるというのは全くの偶然ではないのかもしれない。実際、ドラマを見た視聴者からは、「吉高由里子の気持ち、分かるなあ」と、何が何でも仕事を定時に終わらせるその心意気に感動したとする声はもちろん、「吉高由里子の下で働かせてほしい」との希望をぶちまける声もあるほどだ。

   また視聴者からは、

「働き方改革 残業やら有給休暇やら、随所に盛り込まれてる あー!うちの社長にこそ観てもらいたいドラマだわ」

といった「働き方改革」に言及するツイートも続々と上がっている。

   そのドラマを作るテレビ業界にも、「働き方改革」の影響とみられる変化が続々だ。

   同作と同様、2019年4月期に放送されている「きのう何食べた?」では、西島秀俊さん(48)演じる主人公のシロさんが毎日定時で帰り、夕食作りに励む様子が描かれている。堂々と帰宅する吉高さんと違ってイソイソと帰るそぶりを見せる西島さんだが、それでも、その演技には「シロさんの仕事へのスタンスは嫌いではない」と、称賛が寄せられている。

   また、ドラマだけでなくバラエティー番組にも「変化の兆候」が見られる。「チコちゃんに叱られる」(NHK)では、4月に入ってからの放送(5日、12日)で、5月に控えた10連休にはCGスタッフを休ませる予定であることを、チコちゃん自ら発表。チコちゃんといえば「ボーっと生きてんじゃねーよ」の決め台詞を放つ際など見みられるCGで加工した豊かな表情がウリだが、番組中のチコちゃんは、通常よりもCGスタッフの労働日数が少なくても番組が成立するよう、「チコちゃんの顔を写さない」コーナーを新設したと報告していた。

   テレビ業界で広がりを見せ始めた「働き方改革」。あなたの業界ではその兆候は出始めているだろうか。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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