「わたし、定時で帰ります」旋風は、テレビ業界「働き方改革」の象徴か

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   女優の吉高由里子さん(30)が主演するドラマ「わたし、定時で帰ります」(TBS系)が、2019年4月16日に放送された。

   同ドラマは朱野帰子(あけの・かえるこ)さんの同名小説が原作。吉高さんが演じるのは定時に帰ることをモットーとする32歳独身のWebディレクター・東山結衣。誰よりも効率を追求し、何が何でも時間までに仕事を終えて帰宅するその姿には、「定時で帰れるってことが当たり前な世の中になってほしい...」といったドラマへの絶賛が続々だ。

  • 吉高由里子さん(2012年撮影)
    吉高由里子さん(2012年撮影)
  • 吉高由里子さん(2012年撮影)

「ゆとり世代」は合理的!?

   ドラマ放送開始直前の16日夕方に公開された「現代ビジネス」のインタビューで、自身は氷河期世代だという朱野さんは、ゆとり世代の担当編集者から、「なぜあなた方の世代は命を削ってまで働くのか」と強い調子で問いかけられたのがきっかけで、同作の着想を得たことを明かしている。

   「ゆとり世代」とは、教育学者によって意見が分かれることもあるが、一般的な理解として多いのが、2002年度施行の学習指導要領(学校完全週5日制の実施など)を小中学校で受けた世代(1987年4月2日から2004年4月1日生まれ)のこと。特に2018年4月には、小学校1年生(1995年4月入学)の時からゆとり教育だった「フルゆとり世代」と言われる学年が大卒社会人としてデビューし、経済誌に取り上げられるなどした。

   その「ゆとり世代」だが、その特徴として「受動的」「堪え性がない」などと批判される一方で、「冷静で合理的」などと評されることも。前述のゆとり世代の担当編集者が朱野さんに浴びせたという「なぜあなた方の世代は命を削ってまで働くのか」という根源的な問いを見てみると、確かに合理性の追求という点において、ほかの世代よりも優位性があるように感じられるのも事実だ。

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