産経新聞社のグループ会社が2019年6月に実施する旅行ツアーに注目が集まっている。
産経新聞社のサイトによると、神武天皇ゆかりの地をめぐり、天皇が即位するまでの足跡をたどるという内容だ。
冷ややかな反応も
同サイトによると、この「海道東征ツアー」は6泊7日。19年6月15日に羽田空港を出発し、九州の神社や温泉などをめぐる。神話シリーズの取材班をまとめる編集委員が同行して、各地で詳しく解説するという。料金は2人で100万円、1人だと70万円。
ツイッター上では4月11日ごろから、ツアーの情報が一部から注目を集めた。産経新聞は保守的な論調で知られるため、今回のツアーをめぐり、ネット上では
「『ネトウヨツーリズム』という新境地」
「100万の高額ツアーなら仕込の神武天皇と会えたりするんだろうな(原文ママ)」
「神話だから不明点も多いし、1番主催者側に利益が出やすいルートで提携したお土産物店回りさせられそう」
などと、冷ややかな反応が相次いでいる。
J-CASTニュース編集部では4月12日、産経新聞社の広報部に取材を申し込み、16日に文書などで回答を得られた。
紙面と連動したツアー企画については、読者から要望があり、会社のグループ会社が企画・実施。記者が同行するツアーを始めた経緯などの質問に対しては、
「平成30年中にサンケイトラベル(大阪市)が企画し、2度実施しておりますが、個別の状況等のご質問にはお答えしかねます」
と答えるにとどめた。なお、電話取材に対し広報部の担当者は、19年6月のツアーについては、サンケイツアーズ(東京都)が担当しているという。