非おかわり勢が「不公平」と主張? やよい軒「おかわり有料」テスト導入の理由が明らかに

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   定食チェーン「やよい軒」が、白米ご飯の「おかわり」を一部店舗で試験的に有料化することになり、インターネット上で利用者に衝撃が走った。

   やよい軒といえば料理の美味しさはさることながら、定食の白米が「おかわり無料」であることが、特に大食の学生やサラリーマンなどから熱烈な支持を得る要因となっている。有料化の理由は何なのか。

  • やよい軒が一部店舗で「おかわり有料化」を試験的に実施する(写真提供:「アルツ」さん)
    やよい軒が一部店舗で「おかわり有料化」を試験的に実施する(写真提供:「アルツ」さん)
  • やよい軒が一部店舗で「おかわり有料化」を試験的に実施する(写真提供:「アルツ」さん)

一部店舗で16日から試験導入

   「おかわり有料化」の情報は2019年4月12日、ツイッターユーザーの「アルツ」さんが投稿した写真を通じて話題を呼んだ。やよい軒を利用した際、こんな「お知らせ」が書かれていたのを見つけたという。

「4月16日(火)より 定食のごはん(白米)おかわり自由はプラス30円 十六穀米の大盛への変更はプラス50円 にてご提供させていただきます。誠に勝手ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます」

   「こっ公式さん!?こんなの聞いてないですよ...!?」と焦るアルツさん。「#それでも行くと思うけど」とは言うものの、驚きのあまりやよい軒公式ツイッターにリプライを送った。すると、同チェーンは「お問い合わせいただき、ありがとうございます」として、

「やよい軒の一部店舗におきまして4月16日より『白米のおかわり有料化』を試験的に実施いたします。また、白米のおかわり有料化実施店舗により内容が異なります。あらかじめご了承ください」

と「有料化」を明言した。

   やよい軒の「おかわり無料」は知られたところで、公式サイトのFAQでも「Q.ごはんのおかわりは可能ですか?」に対して「A.定食、朝食のごはん(白米)はおかわりが自由となっております(略)」としっかり書かれている。こうした「お得感」は、ファンに支持される理由のひとつでもあった。

   ツイッターやネット掲示板上でも話題を呼び、

「次から何処で飯食えばええんや」
「できれば、 おかわり一杯は無料にしてほしい!」
「おかわりするの前提民からすれば、全メニュー30円の値上げってことだもんな それは勘弁してくれや」

と抵抗感を禁じ得ない利用者の声が続々あがった。

「次から何処で飯食えばええんや」

   「たかが30円」と侮ることはできない。「実際に払うかどうかよりもイメージの問題やからねこういうのは」「素直に30円値上げなら納得したがおかわり有料ならもう行かない」との声もあがっており、「おかわり無料」は店のブランドイメージ、あるいはそれ自体が利用動機としても認識されているようだ。以前からツイッターで「やよい軒は友人曰く 一人暮らしの味方だそうです 朝飯安いらしいし ご飯おかわり自由だと」といった声もあがっていた。

   だが一方で、

「仕方無いよね」
「30円プラスでサービス維持出来るなら悪くないよね」
「おかわりしないことで損した気持ちになってたからこれで良い 腹いっぱいなのに無料だから無理におかわりしてるやつもいるだろ」

と、おかわり有料化を許容するユーザーも少なくない。

   有料化の理由について、やよい軒を運営するプレナス(本社・福岡市)は15日、J-CASTニュースの取材に、

「近年、『やよい軒』では女性や年配のお客様、健康に配慮されるお客様の割合が増えております。それに伴い、おかわりをなさらないお客様より、おかわりをする方と同じ価格であることが不公平である旨のご意見がありました。そのため、商品価格の公平性の観点から、『定食』と『おかわり自由(及び十六穀米の大盛)』の価格を分け、お客様からの評価を検証するテストの実施に至っております」

と明かす。あくまで試験であるため、恒常的に有料化するか否かは「現段階で確定した将来的な見通しはございません」としている。

   おかわり無料を支持してきた上記のような消費者の反響に対しては、「先ほどと重なりますが、おかわりをなさらないお客様より、おかわりをする方と同じ価格であることが不公平である旨のご意見がありました。そのため、商品価格の公平性の観点から、『定食』と『おかわり自由(及び十六穀米の大盛)』の価格を分け、お客様からの評価を検証するテストの実施に至っております」と理解を求めた。

   有料化の試みは全国約380店舗中の12店舗で実施し、期間は未定。「実施店舗により内容が異なります」とあるのは、「金額設定が異なる予定」だ。おかわり料金を払えば、その1食でおかわり1回でなく何回でもできるという。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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