阪神、5位と苦戦も「底からは脱した」 OB野口寿浩氏は「負け方」の良さ評価

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   阪神は2019年4月14日、甲子園球場で中日と対戦し、5-2で勝利した。先発・西勇輝投手(28)が7回を投げ8安打を許しながらも2失点で切り抜け、4回には左前へ2点適時打を放ちプロ初打点をマークした。これで阪神は連敗を「4」でストップし、開幕から全5カードを終え、6勝9敗の5位。新加入・西の投打にわたる活躍で嫌な流れを断ち切った阪神だが、これを機に一気に上昇気流に乗れるのか。J-CASTニュース編集部は、阪神OBで昨年までヤクルトのコーチを務めていた野球解説者の野口寿浩氏(47)に聞いた。

   ローテーションの柱として期待される西が、首脳陣の期待に応えるような投球で連敗を阻止。リリーフ陣もこれに応え、中日打線に追撃を許さず8回、9回をゼロに。昨シーズンは、なかなか見ることが出来なかった逆転勝利は、今後の阪神の明るい材料になったことだろう。

  • 阪神の本拠地・甲子園球場
    阪神の本拠地・甲子園球場
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「西選手は試合のムードを作るのがうまい選手」

   14日の西の投球について野口氏は「西選手は試合のムードを作るのがうまい選手です。うまく流れを引き寄せる。リズムの良い投球は野手陣もリズムに乗りやすく、なんといっても西選手は心底野球が好きだと思わせるようなプレーをします。マウンド上で表情が豊かなので、キャッチャーは何を考えているか分かりやすい。投手の気持ちを理解出来れば、キャッチャーとしてはリードしやすくなりますから、いい影響が出ていると思います」と、捕手目線で解説した。

   阪神は開幕第3戦目から4連敗を喫し、4月10日の中日戦から今シーズン2度目の4連敗。全球団と一通りの対戦を終えて勝率.400の5位に低迷するが、野口氏は「一時の底からは脱した」と断言する。その要因とするのが阪神の「負け方」にある。野口氏は「同じ負けでも、8回、9回までもつれ込む戦いが出来てきました。そういう戦い方が出来てきているので私は悲観していません」と話した。

   一方で、野口氏はここまで15戦を終えての課題にも言及した。「投手も野手もミスが目立ちました。野手の場合はエラーを挟んだミスがあり、投手は余分なフォアボールが目につきました。ホームランにつても防げるホームランと防げないホームランがありますが、防げなかったホームランは12日のビシエド選手の2発。特に2本目はアウトローをライトスタンドに運ばれましたが、あれは防ぎきれないもの。今後、対策が必要になります」

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