情報番組「バイキング」(フジテレビ系)での批判的な放送内容を受け、ライブストリーミングサイト「DOMMUNE(ドミューン)」が「アンサー」番組を配信する。
司会の坂上忍さんを題材に、4時間の音楽番組を組んだ。
「電気グルーヴ」特集は"売名"?
バイキングは2019年3月28日、DOMMUNEが音楽ユニット「電気グルーヴ」の楽曲のみを配信する特別企画を実施したことを紹介した。
同グループは麻薬取締法違反の罪で起訴されたピエール瀧被告が所属する。企画は注目を集め、46万人以上が視聴。ツイッタートレンドは日本で1位、世界で4位を記録した。
しかし、この日のバイキングの出演者はDOMMUNEの存在を知らず、「ドミューンのPRという見方している人がいるんですか」「まあ、コマーシャルにもなりますけど」と、企画は売名目的だったのでは、とみていると受け取れるような発言が相次いだ。
放送後、ネット上では、「メディアらしい上から目線」「わからないことは恥ではないけど、自分が知らないからと言ってこき下ろすのは違う」とバイキングへの反発が相次いでいた。
「『成長と音楽』~子役から俳優、そしてMCへ」
前述の放送への"アンサー"として、DOMMUNEは4月15日に坂上さんの特集企画を行なう。
19時~21時に「『成長と音楽』~子役から俳優、そしてMCへ」と題し、坂上さんの半生を音楽で振り返る。
21時~23時からは、「これは『バイキング』の仕掛けたビーフに対してのアンサー(喧嘩)だ!!!!!!」と銘打ち、「DJ Plays "坂上忍" ONLY!! ~ドキッ!! 坂上忍だらけの120分!!!!」を配信する。
坂上さんに関する音楽作品をDJがプレイし、番組サイトでは次のように説明する。
「我々は坂上忍氏の音源の全てを『知り』尽くした...そしてそのディスコグラフィから感じ取れる一人の男子の『成長の物語』を2時間のDJプログラムへと昇華させようと考えた」
「しかしここであからさまなディスが繰り広げられる訳では無い..(中略)あらゆる音源を超絶なる技巧によってエンターテインメントに昇華させるDJカルチャーの美学を、この日我々は坂上忍氏の全ヴァイナル(編注:レコード)を駆使し世界の側に開放する!!!!!」
企画決定後、SNSでは「これ以上の紳士的なアンサーがあるのか?かっこよすぎるDOMMUNE!」「『知らない』に対して『知ろう』というアンサー、超ポジティブで好き」と好意的な相次いでいる。