プロ野球開幕から2週間。開幕前にリーグ優勝の期待が大きく寄せられていた広島が、その期待とは裏腹に「最下位独走の危機」に直面している。そのため、ネット上には広島ファンの嘆きの声が多数上がる事態となっている。
「ひょっとして今年の広島弱い?」
多く見受けられるのが、「ひょっとして今年の広島弱い?」と、今年のカープは戦力が整っていないのではないかといぶかる声だ。確かに、2019年4月10日にマツダスタジアム行われた広島―ヤクルト戦では、3―3の延長10回表に広島は12失点を記録。それまでの接戦が嘘であるかのように試合は3―15で広島の敗戦となっただけに、そのような疑いは出てきて当然だろう。
また、昨シーズンで引退した新井貴浩さん(42)と、今シーズンから巨人でプレーしている丸佳浩選手(30)の不在を挙げる声も多い。今年の広島はエラーが多いと嘆きつつ、「新井や丸のような精神的支柱がいなくなって、チームがバラバラになっているようだ」と指摘するファンや、
「今年は丸がいない、新井さんもいないっていうなかなかに難しい状況だから厳しいシーズンになるだろうなぁって予想してたからまだ平気よ」
と自らを鼓舞するファンも見受けられる。そのような声に交じって、相次ぐ広島の敗戦によって、本拠地・マツダスタジアム(広島市南区)での公式戦チケットが転売されづらくなるのではないか、との見方も出ている。
転売ヤーが困るのは「広島戦の人気低下」
マツダスタジアムでの広島の公式戦チケットをめぐっては、近年、ネットオークションなどによる高値での転売が問題に。また、今年の同球場での広島のリーグ戦チケットは、発売2日目でビジターパフォーマンス席と内野自由席以外の全てが売り切れたほか、チケットを買い求める客で球場の周辺に人が殺到し、警察が出動する事態に発展するなど、その過熱ぶりが顕著だ。
原価を超える値段での転売を狙う、いわゆる「転売ヤー」にとって、広島戦の人気低下は最も嫌な展開であり、その展開を誘引するのに効果的なのは、やはり広島の敗戦だ。同様の声は、プロ野球開幕から1週間を過ぎた頃から、チラホラとツイッター上に散見される状況となっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)