過去、広島FA移籍の7人中4人が巨人へ
広島で今シーズン中に国内FA権取得の可能性があるのは、野村祐輔投手(29)、今村猛投手(27)、會澤翼捕手(30)、菊池涼介内野手(27)の4人。菊池は昨オフ、ポスティングシステムを利用してのMLB挑戦を表明しており、早ければ2020年シーズンにも動き出す構えだ。残り3選手についての動向は現時点で不明だが、他球団への移籍となれば大幅な戦力ダウンは否めない。
広島からFAで他球団に移籍したのは、これまで9選手。そのうち国内の球団に移籍したのが7人で、7人中4人が巨人に移籍している。今シーズンに限って言えば、ここまで丸を失った広島と、丸を獲得した巨人のチーム状況は一目瞭然で、巨人は「丸効果」もあって打線が好調を維持している。今オフもFAでの移籍者が続出するようであれば、かつての「暗黒時代」の再来の可能性も十分にあるだろう。
チームが低迷する一方で、ホームのマツダスタジアムは「満員御礼」が続いている。マツダスタジアムでの試合は、12球団で最もチケットが取りにくいとされ、ここ数年、プラチナチケット化している。熱狂的な応援で知られる広島ファンは、ここまで我慢の構えでチームを見守っているが、そろそろ限界が近付いてきているかもしれない。