スキージャンプ界の「レジェンド」葛西紀明選手が2019年4月11日、東京都内のイベントに登壇し、2019年3月21日に「引退」を発表したイチローさんについて語った。
葛西選手は1972年生まれ。イチローさんは1973年生まれ。競技は異なるものの、年下が先に「引退」を発表したことについて、どう思うのか?
イチロー、カズから受ける刺激
葛西選手は、
「すごく悲しいことですね。40代、そして50歳を超えて頑張っている選手が少ないので...。競技は違えど、ライバルというか、イチロー選手を見ながら『よし、僕も頑張ろう!』っていう気持ちでやってきたので。イチロー選手がいなくなってしまうと、ちょっとキツいですね...。やっぱり、頑張れるっていう気持ちも、少し、減ってしまうんですけれども。(イチローさんの引退は)自分にとって、すごい大きな出来事でした」
と、唇をかみしめた。
一方で、サッカー界の「レジェンド」カズこと三浦知良選手は1967年生まれ。今年、52歳を迎えたが、いまだ現役でプレーを続けている。そんなカズに対して、葛西選手は、
「(刺激は)もちろんあります。(交流は)あんまりないですけど、たまにお会いすることがあるので。一方的にカズさんから『頑張ってんな~!』っていうっていう(言葉をもらう)感じなんですけど、カズさんもすごく頑張っているので、カズさんを見て、どこまで現役を続けていくのか、すごく気になりますし、僕もカズさんと同じぐらい続けていきたいと思っています」
葛西選手は「何歳」まで現役を目指す?
一方で、同じジャンプの小林陵侑選手は2018年~2019年シーズンでW杯13回優勝という驚異的な成績で、世界一のジャンパーとなった。この功績が広く認められ、北海道の「道民栄誉賞」も受賞した。小林選手は1996年生まれの22歳。葛西選手にとっては「息子」といっても過言ではない。
葛西選手は、小林選手について、
「僕の愛弟子ですので、まさかこんなに強くなるとは思っていませんでした。これからもっともっと成績を出して『道民栄誉賞』、そして『国民栄誉賞』に近い存在になっているので、そこを目指して、もっともっと強くなってほしいと思います」
刺激を受けることは?
「もちろん、ありますね。今までは僕が教えてきて、ちょっと教えすぎたかな...ってところはありますけれども(笑)。これからは、彼を目標に頑張って行きたいなと思っています(笑)」
因みに、ご自身の口から「60歳ぐらいまでは...」という言葉も飛び出した。
「難しいとは思いますけど、自分はジャンプを愛していますし、モチベーションが下がるまではやりたいと思っているので。ずっと続けていきたいと思っています」
どこまでも「ブッ飛んでいる」ナイス・ダンディーである。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)