渋沢栄一「関係会社」にご祝儀相場? 今も脈々、あの社もこの社も...

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   「平成」から「令和」へと新しい元号が発表され、「改元」のご祝儀相場に沸いた東京株式市場に、「新札」への熱い視線が注がれている。

   40年ぶりに肖像が刷新される新しい1万円札の「顔」になる渋沢栄一は、「日本の資本主義の父」「日本近代経済の父」と称される実業家。生涯に約500の会社にかかわり、同時に約600の社会公共事業にも尽力したとされる。しかも、今なお日本経済をリードする上場企業が数多く残っているのだ。そんな「渋沢」関連株のご祝儀に期待が寄せられている。

  • 株価にも新1万円札「渋沢栄一」効果!?
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直接かかわった会社・団体数は648!

   渋沢栄一翁は、明治新政府に出仕。新貨条例・造幣規則、国立銀行条例の立案などに当たり、また実業界に転進した。「論語」を処世の基本理念とし、「右手にそろばん、左手に論語」(道徳経済合一説)を唱えたとされる。

   500社にのぼる企業の設立、育成にかかわったほか、福祉や教育などの社会事業にも熱心に取り組み、600余りの社会事業に力を注いだ。

   公益財団法人・渋沢栄一記念財団のホームページには、渋沢翁がどのような会社・団体にかかわったか、それが今にどうつながっているのか、名称の変遷がひと目でわかるように変遷図を用意。それによると、渋沢翁が直接かかわった会社・団体数は648あるとしている。

   また、出身地の深谷市がある埼玉県商工会議所連合会によると、渋沢翁がかかわった企業は、みずほフィナンシャルグループ(みずほ銀行)、東京海上ホールディングス(東京海上日動火災保険)、王子ホールディングス(王子製紙)、東日本旅客鉄道、日本郵船、東京ガス、清水建設、日本経済新聞社、帝国ホテル、川崎重工、太平洋セメント、サッポロホールディングス(サッポロビール)、アサヒグループホールディングス(アサヒビール)、東宝、秩父鉄道(いずれも現在の名称)などが名を連ねる。どれも知らない人がいないと言っていい程の大手企業ばかりだ。

   国立銀行条例の起草・立案にかかわったこともあり、第一国立銀行(現・みずほ銀行)の創立をはじめ、全国各地の地方銀行の設立にも力を注いだ。

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