2019年4月5日に31歳の若さで死去したロックバンド「ヒトリエ」のボーカル・ギターのwowaka(ヲワカ)さんに対し、シンガーソングライターの米津玄師さんは4月10日、自身のブログの思いを綴った。
ヒトリエ公式ツイッターがwowakaさんの訃報を8日に投稿した際、米津さんは投稿をリツイートするだけに留め、各メディアからは「無言で追悼」などと報じられていた。
「ライバルであり、親友であり、どこか兄のようでもあった」
wowakaさんはボカロPとしても活動しており、同じくボカロP「ハチ」として活動していた米津さんとは親交が深かったようだ。
ブログによれば、米津さんとwowakaさんが出会ったのは、10年くらい前の「ニコニコ動画」だという。ほぼ同じ時期に投稿を始めたwowakaさんを、米津さんは「ライバル視していた」「それ以上に尊敬していたし、多大な影響を受けた」と語った。
ボカロから離れ、米津さんは「米津玄師」として、wowakaさんはヒトリエのメンバーとして(当初は「ひとりアトリエ」)活動を始めたタイミングもほぼ同時期。飲みに行く頻度は年々増え、最近は週2、3回のペースで飲んでいたという。米津さんは親しかったwowakaさんの死に対し、
「なんとかできなかったのかな、と今も考える。恐らくこれからずっと考え続ける気がする。ハチくーんっつってそこの扉から入ってきてほしいと今でも思ってる」
「僕にとって彼はライバルであり、親友であり、どこか兄のようでもあった。でも亡くした。今は虚しいけど、それも時間が攫(編注:さら)って行くんだろうなと思う」
と綴っている。
wowakaさんの死因は急性心不全。19年3月から開始した全国ツアー中の突然の訃報に、ファンからは驚きと悲しみの声が寄せられている。