福沢諭吉、1万円札から引退へ それでも「慶応との縁」残る理由

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慶応には「北里記念医学図書館」「北里賞」がある

   財務省の発表によると、24年度前半に一新される1000円、5000円、1万円の各紙幣に起用される図柄は、それぞれ北里柴三郎、津田梅子、渋沢栄一。財務省の資料では北里について

「世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功、破傷風血清療法を確立。また、ペスト菌を発見。私立伝染病研究所、私立北里研究所を創立。後進の育成にも尽力」

と説明しているが、慶大の初代医学部長・病院長を務めたことでも知られている。東京・信濃町にある慶大医学部キャンパスの図書館は「北里記念医学図書館」と呼ばれているほか、医学部の同窓会「三四会」は、基礎研究や臨床への発展研究への優れた業績に対して「北里賞」を贈るなど、慶応にも北里の名残がある。

   こういったことから、卒業生の間では、桁数こそ減ったものの、紙幣と慶応との縁はかろうじて維持された、とみる向きもあるようだ。

   なお、現在の閣僚の中では岩屋毅防衛相ら5人が早大出身だが、福田氏の「私の方も考えてもらわないと...」という願望が実現することはなかった。慶大を卒業した人はいないが、河野太郎外相(ジョージタウン大卒)が慶応義塾中等部、慶応義塾高校を経て慶大経済学部に進学したが数か月で中退したという経緯がある。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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