保守分裂、中央と地元の「2勝2敗」 しかし、見方を変えれば...?

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一方、北海道知事選では「野党統一候補」を破る

   「分裂」が目立ちつつも、総じて優勢に選挙を終えた自民に対し、「共闘」を果たした野党は、一方で結果を残せなかった。北海道知事選では、前夕張市長の鈴木直道氏(38)と、元衆院議員の石川知裕氏(45)の一騎打ち。鈴木氏は自民、公明、新党大地が、石川氏は立民、国民、共産、自由、社民が推薦したが、結果は鈴木氏の勝利となった。加えて、41道府県議選で自民は、全議席数(2277)の過半数となる1158議席を獲得。15年の獲得議席数を上回り、改めてその存在感を示した。

   自民党の二階俊博幹事長は19年4月7日夜の会見で、

「我が党の推薦候補は、各地で安定した勝利を収めている一方、県連が分裂したところは、当たり前のことではありますが、厳しい結果が出ております。これは今後の大いなる反省材料だと思っております」

とする一方で、北海道知事選を制したことは「我が党にとって大変大きなこと」とした。甘利明選対委員長も「幹事長の発言にすべて尽きている」としつつ、大阪ダブル選での敗北については、

「改革に前向き(な維新)、あるいは現状を守る(それ以外の政党)ということの受け取り方をされてしまった。自民党は『改革政党』であることは間違いないのでありますけれども、メッセージの伝え方にもう少し工夫が必要だった」

と補足した。

   4月21日には統一地方選の後半戦と、衆院沖縄3区、大阪12区の補選がある。これらは今夏に行われる参院選の前哨戦にもなるため、与野党ともに気を抜けない。なお、今回行われた神奈川、三重、奈良、鳥取、大分の5県知事選では、与野党相乗り、もしくは事実上の相乗りで現職が再選した。

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