大阪では自民支持者が「維新」に流れる
これら3つの選挙は、NHKの開票速報では「ゼロ打ち」(投票締め切りの20時時点=開票率0%で当選確実が出ること)となったが、残る島根県知事選で、丸山達也氏(49)に当確が出たのは、21時50分ごろ。ここでは現職は出馬せず、保守系の新人同士が対決する構図になった。
15年の知事選では、現職の溝口善兵衛氏(73)が自民の推薦を受けていたが、今回の任期満了で引退。自民は大庭誠司氏(59)を推薦し、県選出の国会議員も支援したが、自民県議の半数が丸山氏側についた。結果として丸山氏は約15万票を集め、約12万票の大庭氏、元安来市長の島田二郎氏(65)、共産推薦の山崎泰子氏(57)を下した。
自民の「分裂」という意味では、維新が勝利した「大阪ダブル選」もそうだ。大阪市長選では、自民支持者が一定数、自民推薦の新人・柳本顕氏(45)ではなく、維新新人の松井一郎前知事(55)に投票したと報じられた。その割合は、朝日の出口調査で33%、産経では50%にものぼる。