保守分裂、中央と地元の「2勝2敗」 しかし、見方を変えれば...?

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   4年に1度の統一地方選挙。2019年4月7日には、その前半戦が行われた。

   この日投開票された11の道府県知事選のうち、自民系候補が複数出馬する「保守分裂」になったのは、徳島、福井、福岡、島根の4県。自民党本部と県連・地元議員らが、それぞれ候補を擁立したのだが、その結果は「2勝2敗」となった。

  • 二階氏は分裂を「反省材料」とコメント(2016年10月撮影)
    二階氏は分裂を「反省材料」とコメント(2016年10月撮影)
  • 二階氏は分裂を「反省材料」とコメント(2016年10月撮影)

麻生副総理の支持候補は落選

   多選の現職に、新人が挑む。徳島県知事選では、自公県組織の推薦を受けた現職の飯泉嘉門氏(58)が、地元選出の後藤田正純衆院議員(自民)が支援する岸本泰治氏(61)と、共産新人の天羽篤氏(68)を破り、5選した。

   福井県知事選では、現職の西川一誠氏(74)が、自民推薦を受けられず敗れた。西川氏は03年に初当選。15年の前回選挙では、与党(自公)と、当時の民主党の県組織が「相乗り」で推薦していた。しかし今回は、自民が新人の杉本達治氏(56)を推薦。一部の自民県議は西川氏を支援して、分裂となった。結果として、杉本氏が西川氏、共産新人の金元幸枝氏(61)を下し、初当選を果たした。

   福井と同様に、かつて自民が推薦した現職に、みずから「刺客」を放ったのが福岡県知事選だ。前回選挙では、現職の小川洋氏(69)が、自民、公明、民主、維新、社民の推薦を受けて、共産系の候補を下した。しかし今回、自民は、地元選出の麻生太郎副総理兼財務相が支援する武内和久氏(47)を推薦。選挙期間中には、武内氏の応援演説に立った麻生派の塚田一郎国交副大臣(当時)による「忖度発言」が話題に。結果として、小川氏が武内氏と、共産推薦の篠田清氏(70)を下して3選した。

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