総合格闘技イベント「RIZIN」のCEOを務める榊原信行氏(55)が2019年4月8日、自身のツイッターを更新し、ボクシングの世界6階級制覇のマニー・パッキャオ(40)=フィリピン=とフィリピンで接触したことを発表した。
榊原氏の投稿によると、今月21日に横浜アリーナで開催される「RIZIN.15」に何らかの形でパッキャオが「参戦」することを匂わせており、榊原氏が帰国後に詳細が発表されるという。
「RIZIN.15ではこの男と新たな仕掛けを行います」
榊原氏は自身のツイッターにパッキャオと握手を交わしている写真を投稿し、「現在、実はフィリピンに来ています。メイウェザーに続き、RIZIN.15ではこの男と新たな仕掛けを行います。帰国したらすぐに発表しますので、楽しみにしていてください!」とコメントしている。
「RIZIN」は昨年末に世界5階級制覇のフロイド・メイウェザーJr(42)=米国=を招へいし、キックボクシングの「神童」那須川天心(20)=TARGET=とのエキシビションマッチを実現させた。ボクシングルールや2人の体重差など物議をかもしたが、一方でボクシング界の「レジェンド」とキック界の「神童」とのエキシビションマッチは世界的に大きな話題を呼んだ。
パッキャオは今年1月19日に米ラスベガスでWBA世界ウエルター級タイトル戦を行い、挑戦者で世界4階級制覇のエイドリアン・ブローナー(29)=米国=を判定で下し初防衛に成功。パッキャオはこの試合で約11億円のファイトマネーを稼いだとされる。次戦についてはメイウェザーとの再戦をはじめとし、ウエルター級の他団体王者との対戦など様々な憶測が飛び交っている。
「自分と同じ以上の体格で、経験のある相手とのみ戦い続ける」
メガファイトが続くパッキャオは09年以降、年間1試合から2試合しかリングに上がっておらず、17年と18年は年間1試合にとどまっている。40歳の年齢からいつ引退してもおかしくはない状態で、専門家の間では今年が最後の年となるのではないかとの見方も。いずれにせよ、ビッグマッチを最後にグローブを置く可能性が高く、その時期は刻一刻と迫っている。
榊原氏が正式にパッキャオと契約を交わしたのか不明であるゆえ、パッキャオがどのような形で「RIZIN.15」に携わるのかは不透明である。リングに上がるならば、今後控えるボクシングのビッグマッチのためにより安全なルールでの「参戦」が想定される。ただ、パッキャオは昨年末のメイウェザーVS天心戦後に自身のツイッターを更新し、「自分と同じ以上の体格で、経験のある相手とのみ戦い続ける」と、この試合の批判ともとれるコメントを投稿している。榊原氏の帰国後に行われる正式発表に注目が集まる。