新元号「令和」について、作家の乙武洋匡さん(42)がデジタルなどで発表すべきだったとテレビ番組の中で発言した。
賛同する声も出ていたものの、「新しさなどはいらない」などと異論も出て、賛否が分かれている。
「新しい時代だって言っているのに、全然新しくない」
2019年4月7日放送のフジテレビ系情報番組「ワイドナショー」では、1日に発表された令和の話題も取り上げた。
「しかし、こんなに小渕さんをパクるかね。モロですよ」
レギュラーコメンテーターの松本人志さん(55)は、菅義偉官房長官が「令和」のパネルを持って発表したスタイルに疑問があると切り出した。「モロすぎて、僕は笑ってしまいましたけどもねぇ」と首を傾げる。
コメンテーターとして出演した乙武さんも、松本さんの意見に同意して、こう口を開いた。
「出し方が、新しい時代だって言っているのに、全然新しくないなあと思って。そこをせめてデジタルで出すとか、なんか流行りのプロジェクションマッピングで出すとか」
これに対しては、スタジオの出演者らから異論も出た。
「閣議決定の公表を何かのショーと間違ってる」
番組司会の東野幸治さん(51)は、「いや~、でも、やっぱ僕ね、毛筆とか半紙で書くとか」「デジタルにしてほしくないなあ」と感想を漏らし、ほかの出演者からも、「やっぱ味があって...」と賛同の声が上がった。
しかし、乙武さんは譲らず、「新しい時代感は、まるで感じなかったですね」と返す。また、松本さんも、「オリジナリティーはなかったですね」と相槌を打ち、東野さんは、「すごい人がいらっしゃって、そこで書くとか」と発表で演出があってもいいとは認めていた。
乙武さんの発言については、ツイッター上でも注目を集め、様々な意見が書き込まれている。どちらかと言えば、異論の方が多く、「閣議決定の公表を何かのショーと間違ってる」「日本の時代の節目。文化と伝統重んじるものでしょ」といった声のほか、「デジタルは情報漏れる可能性ある」との指摘も出ていた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)