日本のバス市場を、中国企業が変える? BYDが投入する「小型EVバス」の実力

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日本ではまだ本格普及進まず

   しかし、日本を走る路線バス約6万台のうち、EVバスはBYDの23台を含んでも約40台と、全体の0.1%にも満たない。航続距離、充電時間と充電インフラ、車両価格がネックとなり、EVバスは普及が進んでいないのが現実だ。

   これに対してBYDは、日本国内で小型バスの需要は高いため、航続距離200キロ、充電3時間の性能と、1950万円の価格であれば普及は可能と判断。特に価格については「各国と比べても安く、かなり限界的な数字。補助金がなくても受け入れてもらえる価格と考えている」という。

   航続距離200キロは高速道路や山坂道などを走る長距離バスには向かないが、平坦な町中を巡回する路線バスであれば普及が可能と思われる。日本メーカーでは日野自動車が路線バス用の小型EVを開発し、2012年に京成バス(千葉県市川市)や東京都羽村市に納車したケースなどがあるが、本格的な普及は進んでいない。日本メーカーの路線バスはディーゼルエンジンかディーゼルのハイブリッド仕様が主流となっている。

   BYDジャパンは3月25日から先行予約を開始しており、中国製小型EVバスが日本市場で普及すれば日本メーカーにも影響を与える可能性がある。

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