反省の弁を述べ、深々と頭を下げた被告に、フラッシュが激しく焚かれる。しかしそれと同時に、次々と上がったのは「応援」の声だった。
「がんばれー!」
麻薬取締法違反の罪で起訴された音楽グループ「電気グルーヴ」のメンバーで、俳優としても活躍するピエール瀧(本名・瀧正則)被告が2019年4月4日19時過ぎ、東京湾岸署から保釈された。
複数の男性の叫ぶ声が
黒のスーツ姿で瀧被告が姿を見せると、レポーターらの「今、瀧被告が姿を見せました」といった声に交じって、「瀧さーん!」といった声が響き始める。
「このたびは、私ピエール瀧の反社会的行為により、たいへん多くの皆様の......方に、ご迷惑とご心配をおかけしてしまいました。誠に申し訳ございませんでした」
マスコミの前に進み出て、瀧被告は関係者に促されるまで、30秒近くにわたり頭を下げた。フラッシュの嵐の中、マスコミとともに警察署で待ち構えていた、ファンらしき複数の男性らが、次々と大声で叫ぶ。
「がんばれー!」
「めげんなよー!」
「応援してるぞー!」
その声は、瀧被告が顔を上げ、用意された自動車に乗り込むべくその場を離れてからも続いた。
「ピエールがんばれー!」
「待ってるよー!」
こうした声は各種の中継でも一部聞き取ることができ、視聴者からはツイッター上で、「めっちゃ応援されてて、それに泣きそうになったわ?」「瀧頑張れ!俺も待ってる!」といった反応も出ていた。